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大闇子闇  作者: 元爺
35/51

〜覚悟〜

「夕刻頃に攻めて来るだろう」

王様は、真上で照りつける太陽を見ながら言った。

「となると・・・結構、時間無いですね・・・」

フェリは他人事のような感じで言った。

そんな中でクリスとサキは黙り込んで何かを考えている。


クリスにとって、いつか来るかもしれない親父との戦いである。

(そうさ、ここで倒しちゃうんだ。殺しちゃうんだ。

 そうすれば、何もかも元通りだ)

親父を倒す事だけを考えており、後のことなんてどうでもよくなっているクリス。


サキは何かを考えている…のだろうか

さっきからブツブツと言っている。

「……よしっ……」

その言葉だけ言うと、いきなり走り出した。

普段の明るいサキとはあきらかに違う。

走っているサキは何にも振り向かず、一心不乱だった。


クリスは、考えながら、親父の軍隊が来る方向。

戦いの戦場となる平地に来ていた。

ここに来るときに通ってきた、川の道は、ここにはなく、

あるのは、北から南に一直線に流れるひとつの川だけである。

「ここで・・・夕刻、戦うのか」

太陽が少し傾く空を見上げた。

「覚悟を・・・決めるか」


そして、改めて平地を見渡すと、川の近くに人影が見えた。

よく見てみると、サキの人影だった。

「サキ、何してんの?」

クリスは走りながら近づく。

しかし、サキは何も答えない。

「どうかしたか?」

それでも、サキは答えない。

「なるほどな・・・んじゃあな」

そう言ってクリスは城へと戻った。

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