〜密会〜
大きな間に着いた3人
クリスとサキはどんな王様か想像していた
クリスは、自分の親父とは違って、真面目で国民思いの人
そう、想像していた。
サキは、まぁ元気いっぱいな人?
を想像していた。
しかし、3人の前に出てきた王様は
クリスとサキが想像していた人物と根本的に違っていた。
それは、王様らしき服装で出てくるのかと思っていたが
なんと、国民と変わらぬ、動きやすい服装だった。
こんな王様がいていいのだろうか
でも、この方が国民と接しやすく、
また、国民も接しやすいのだろうか
「おぉ、フェリか。久しぶりだな」
王様は唖然としているクリスとサキを他所に
フェリに話しかけた
「疲れたですよ〜」
フェリはそう言って王様に抱きついた
こんなことをやっていいのだろうか。
一国の主、王様に抱きつくなんて……
クリスとサキは同じことを考えた
「そうか、疲れたか。
早く、船酔いを治せばいいのにな」
「もぅ、ほっといてくださいです」
もはや、親戚親友との会話のようだった。
クリスとサキは、この二人に驚かせられてばかりだった。
「「それで、あの二人は?」
王様はやっとなのか、クリスとサキに気がついた
「あの二人は、お供です」
お供……何だろうな……この気持ちは……
言葉だけでも、二人は振り回されていた。
「もうそろそろ……フェリ。
本題を話してくれないか?」
待ちかねたクリスが言葉を発した。
「うむ、そうだな。話すか」
「そうですね、話しましょう」
二人の言う事に、クリスは……
なんか・・・疲れる・・・