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大闇子闇  作者: 元爺
3/51

〜出会〜

(あれは夢か)

気がついたネイは、何よりも先にそのことを考えた。

でも、ネイに向けられた声で、夢じゃなかったと・・・そう思った。

「っあ、気がついた」

声のほうに顔を向ける。

「なんともないみたいだね」

涙が()れたような目をしたネイは、そこにいる少女の姿を見た。

「それにしてもびっくりしたよ〜、ここに来る途中に人が倒れているんだもん」

ネイはやっと自分の今置かれている状態を把握した。

そう、倒れて近づいてきた音の正体は馬、その馬に乗った少女に助けられた。

そして、蜃気楼のように見えた村、

この村の宿屋二階まで運んでもらった。


クリスのベットから見える窓の外は、

丸屋根の建物が5,6個見えている。

だが、人の姿など無かった。


「君は?」

いろいろと聞きたい事もあったが、それが先に出てきた質問だった。

「私はササキラ=シェンリー、サキって呼んでね」

「シェン リー」

「そう、シェンリー。

 ササキラ=シェンリーだよ」


[シェンリー]

それは、国を捨てたものが付ける名前

大概が国に滅亡したものか、旅に出る者が付ける名前である。


シェンリーを聞いたネイは、少し考え

「ネグリス=シェンリー、クリスで良いよ」

「へぇ、クリスもシェンリーなんだね。私と同じ旅人?」

首を振るか迷ったが、無造作に首を縦に振るクリス。

「なんか、詳しい事情があるみたいだね」

今度は迷わず縦に振ったクリス。

「やっぱり、言えないんだよね・・」

サキの質問に困りつつも、クリスは小さく縦に振る。


それからしばらく、サキとクリスは話しをする。

最後にクリスの質問

「あのさ、一緒に行かせてもらえなかな?」

サキは[待ってました]のような表情で、

「うん。私一人だから一緒に行こう」

その言葉にクリスはホッとして答える。

「ありがとう」


そして、クリスはまた横になった。

サキもクリスの隣のベットで横になる。

次の日の朝、快く出て行けなかったとも知らずに・・・

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