〜捕人〜
また森へと消えるフェリ。
フェリを追うクリスとサキ
フェリは樹々を飛び去り、クリスとサキは馬でフェリを追う。
「なんで逃げるんだよ」
サキの後ろでクリスが叫ぶ。
「追わないでです。来ないでです」
飛びつつフェリは言い
「逃がさないよ」
サキが言った。
しかし、樹を走るフェリ、地を走る馬は追いつけない。
でも、光が入るこの森で、サキはフェリを見逃さなかった。
しかし、サキの視界からフェリの姿が消えた。
サキは馬に走るのをやめさせた。
「フェリは?」
クリスがサキに聞く
「それが消えちゃったの」
「早いね」
サキはフェリが消えたところに馬を歩かせる。
「いた・・・・」
サキは、地面に倒れているフェリを見つけた。
「落ちたのか・・・」
クリスはあきれて言った。
フェリは気絶しているらしく、全然動かなかった。
あっけなく捕まったフェリを、
クリスとサキは逃げられぬように、紐で縛り上げた。
「これでよし」
そして、来た道を戻りだし、また同じ建物を見つけた。
樹で造られた城と周辺にある家を・・・
「それにしても、疲れた・・・」
クリスは疲れ果てて言った。
「とりあえず、休もっか」
やっと森を出られ、休むために宿屋を探した。
探している途中で兵士を見つけた。
「っな」
兵士は、縛り上げられ、馬に乗せられているフェリを
見つけたとたんに、城へと走り去った。
「なんだろう?」
それを見たサキは嫌な予感がした。
クリスは疑問に思っているだけだった。
数分後、大量の兵士達がクリス達に向かって走ってきた。
兵士はクリス達の周りを囲み、一斉に突っ込んできた。
幸い武器を所持していない兵士だったが、
なすすべも無くクリス達は捕まってしまった。
そして、城に連れてかれ、牢獄に入れられた。
「何が起きた?」
クリスとサキは同じことを考えた。