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大闇子闇  作者: 元爺
15/51

〜続森〜

クリスは、夢を見てた。

楽しかった少年時代のこと。

親父のたくましき姿。

街の人たちの微笑み。


今のクリスには毒と同じようなものだった。

いまじゃ、親父も街の人も記憶も・・・

何もかもが信じたくない事ばかりだからだ。


楽しかった記憶がクリスを見守っていた。

クリスは安心していたが、記憶が闇へと変わった。

その闇はクリスに近づいてくる。

クリスは逃げに逃げまくる。

しかし、走る事の抵抗もできぬまま

闇はクリスを飲み込んでいく。


クリスは目が覚めた。

額に冷や汗をかいていた。

「大丈夫?」

サキは少女と一緒にクリスを見ている。

「あ あぁ」

クリスは夢じゃなかったと悔やんでいる。

「暇さえあれば寝る癖、直したほうがいいよ。

 それに、たくさん寝るから悪夢も見るわけだし」

サキはクリスに言った。

(暇さえあればって・・・

 暇にさせてるから寝るだけなんだけど・・・)

クリスは思った。

「フェリと一緒に行く準備したからすぐに行くよ」

サキは馬を連れてきた。

「フェリ?」

クリスは首をかしげた。

「この子の名前」

サキは少女を指差し、クリスは見る。

「フェリー=フォルスです。

 さっきはありがとうございました」

フェリは首を下げる。

「話は歩きながら言うから行こう」

サキはもう準備万端だった。

クリスは立つだけで準備完了だった。

フェリは馬に乗る。

「それじゃ歩こうか」

サキの声で皆歩き出した。

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