〜初戦〜
当たり所が良かったのか、クリスはすぐに気がついた。
その時にクリスが見たものは、
暗闇の中に見える3人は
鎧は着ておらず、動きやすい布が全身に巻かれている、
そいつらをサキは見る
馬を挟んで見える知らない少女
「何? あいつら」
「っあ、クリス気がついた」
サキはクリスを見て安心した。
クリスは3人方を見ている。
「ナンダ キサマラ ジャマヲスルキカ」
暗き森で聞こえた声。
「この人たちは関係ないもん」
少女が言う。
「クリス、どうする?」
サキはクリスに言う。
「関係ないって言っても、
この時点で関わりあってるから、見過ごせない」
クリスは親父によって苦しめられた街の人たちを
思い出したのか、
苦しめられる人を見過ごさないと決めたのか、
どちらにしても、助けると言う気はあった。
「助けてほしい?」
サキは少女に向かって言う。
「出来れば助けてほしい」
それを聞いたクリスが言う。
「と、言うわけです」
サキが続けて、
「やりますか」
その後の森は少し荒れる。
クリスはフォールションを持って構え、
サキはバックから手袋を取り出して右手にはめて、
左手で札を取り出した。
「行くよ! クリス」
「うん」
敵さんも腕に巻いてあった布から大爪を出す。
そして、激突した。
クリスは切りかかってきた一人を
フォールションで抑える。
サキは森を飛び回って残りの2人を相手している。
サキは飛び回りつつ、敵さんの背中に何かを貼っている。
それは、炎塵をつけた札だった。
しかし、二度も貼り付けているようだった。
二度貼り付けた敵さんに、右手の手袋をこすり合わせ、
火花を背中に落とす。
発火力の強いサキ特製の炎塵
それは、少しの火花でも発火する。
札に火花を落とされた敵さんは、札が燃え上がる。
だが次の瞬間、札が爆発した。
爆発によって吹き飛ばされた敵さん
一回の爆発で気を失った。
サキはもう一人も同じやり方で吹き飛ばした。
クリスのほうは力負けしそうになっていた。
ついに力負けして、敵の爪が首元をかすった。
クリスは後ろに倒れこみ首を触る。
血が出ていた・・・
やっぱり、クリスには戦いが無理なのだろうか・・・