〜炎語〜
「あ、寝ちゃったんだ・・・」
起きたらそこには、火に枝を入れているサキの姿があった。
「良く寝られるね・・・」
クリスが起きたときにサキが言った。
「あ、サキ
帰ってたんだ・・・お帰り」
「ありがとう」
そして、クリスは半分寝ぼけ状態から回復して、
「なにか、収穫はあった?」
サキはクリスに白い粒を見せながら言う。
「この森に入ったときに疑問に思ったんだけどね、
この森の樹、光が入らないのに
すごく高く育っているじゃない。
それで、樹を細かく調べてみたら
樹にこの小さい粒がたくさん付いてたの」
この粒はいったい何なのだろう。
話を聞く限りは、この粒が光の役割を果たしているように聞こえる。
「へぇ〜、こんな粒がねぇ〜」
クリスはとりあえず感心していた。
そしてサキとクリスはお腹に食べ物を入れる。
馬も落ちている草を食べている。
火を見ているうちに
クリスはサキに聞きたい事を思い出した。
「そういえばさ、
サキに聞きたいんだけど、バックに入っていた
あの黒い粉っていったい何?」
サキは驚く。
「あ、知っちゃったんだ。
あの粉 炎塵の事」
「エン・・・ジン?」
クリスはサキの言った言葉を繰り返して言った。
「そう、炎塵
この粉は私の武器、そして私にしか作れない粉なの」
「なんで?」
「詳しくは、あまり話したくないから
手短に話すね」
クリスはサキの話をしっかりと聞く
「この粉は、粉末状のものなら何でもいい、
それに、私が持っている油をかけて
良くなじませて、乾かせば完成する」
「油?」
「それはクリスにも言えない。
そして、乾かした粉に着火器具で火花を落とせば・・・」
「ふーん」
サキはいつもと違う表情で話していた。
だから、クリスもこれ以上話さなかった。
こうしている内に、日の入っていた場所が
暗くなった。そしてサキとクリスは火を消して
テントに入った。
そして夜が過ぎていく。
炎塵は私のオリジナルです。
なので、詳しいことは考えています。