表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/37

なんか、接触多いよね?シータっ



「シータ、今日もおさめますよぉー!最高・傑作!!」

なんだか、

『はい!頑張ります!』

って、聞こえてきた気がする…。

あうぅ、可愛いなぁシータ!

なんで、シータかというと…θマークついてたから。

という、簡易な名付けなのだけれど…

でも、可愛いから許す!

 


「ねぇ、シータってなぁに?」

ビクッとしちゃいやした。

ちょ、急にだれですか?!

「…す、すみませぇぇん」

無意識なんです、走り出したのは。

無意識なんです、逃げたのは。



無意識なんです、首傾げを写真に納めたのは…。


「ちょっと、ひどくない?ねぇ、シグちゃん?」


「……な、名前」



バレてる!

彼は、私を脚立からおろした彼。

名前、なんだっけ?毎度のループをしてきたけど、一度も覚えられた試しがない。……今更だけど、ひどい?


「俺の名前知ってるー?」

「いえ、いえ、存じ上げませぬ!」

と、無意識なんです、無意識なのです。

その、笑みを写真に納めたのは。

「ん?」

「ごめんなさい、許可とらずに。……えぇと、いま学校中で笑顔写真をとってましてぇぇえ」

えー、嘘ですが!

「で、名前知ってるー?」

「…だから、知りません」

「はーい、なら覚えてね。梓七櫂(しなのかい)

「…はぁ…」

苦笑いで、聞き流した。

「さんはい、」

うわ!ちょ、名前求めてきた!

「し、しなのくん?」

「ぶー!櫂ってよんで」

───いずれ、梓七になるだからさ。



という、彼の囁きは聞こえていない私は、

脱兎のごとく逃げていた。

「──かぁーわい」




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ