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恩人への無礼
意識が覚醒した。
知らない天井・・・
此処は何処だ?
そんなこと考えながら上半身を起こす。
しばらくぼ~っとしていると、誰かがドアを開けた。
そこには美少女が立っていた。
これは幻かと思って、目を擦ってもう一度見る。
・・・・・!!
「おっさんかいっ!!」
そう、立っていたのは美少女ではなく、
中年のおっさんだったのだ。
やっぱり美少女は幻だったか・・・
そんなことを考えていたら、おっさんが話しかけてきた。
「いきなり叫ぶからびっくりしたぜ。
あと俺はおっさんじゃなくお兄さんと呼んでくれ。」
「断る。」
「何故だ・・・!!」
「どう見てもおっさんだからだ。」
「うわああああああああああああああああああああ!!」
おっさんは叫びながら部屋を走って出て行った。
なんだったんだあのおっさんは・・・