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プロローグ
俺は今、山の頂上に立っている。
そこからは少し遠くに魔王城が見える。
俺達は明日、魔王城に突入する。
今日はもう遅いからこの山で野宿することになった。
リーフィアが晩御飯を作っている間、
俺達は各自やりたいことしておくように
リーフィアに言われた。
俺にはやりたいことが今のところない。
だから沈んでゆく太陽を眺めていた。
魔王にやられるとは思っていないけど、
嫌な予感がする。
元の世界では魔王を瞬殺したこともあるのに・・・
思い出そう。
こっちの世界に来てからの日々を・・・
そしたら、不安が吹き飛ぶと思ったから・・・