表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/49

恋愛指南書ですか?

「オススメの本ってありますか?」



これ以上押しても、私が引くだけだと思ったのか、野々宮君は私の蔵書に視線を移した。

よし、恋愛トークからフェードアウトするぞ! と私はその話題に乗った。


「どういう本が好きなの?」

「年の差恋愛本です!!!」

「・・・・・・・・・・」



フェードアウトしてねぇ!! 



・・・・・まあいい。

そのリクエストに応じてやろうじゃないか!

私の本棚に刺客はない!(ウソだけど)



私は「年の差、恋愛、学生向け・・・」と本棚をじっくりと見た。

高さ2メートル弱、横幅5メートル。二重構造のオーダメイド。自慢の一品だ。


これだ!!

私はニヤリと笑った。


取り出したるは「源氏物語 1巻」



なんて学生向けの年の差恋愛本!



「はい、どうぞ」

野々宮君はパラパラと本を捲った。


「・・・絵、無いですね」

「無いわね。・・・ムリそうならマンガを貸すわよ? 青年マンガ(エロ濃い目)と少女マンガとどっちがいいかしら?」

「・・・小説読んでみます」



ムリしないほうがいいと思うけれど・・・。

あの本好きの姪っ子ですら1冊読むのに1ヶ月以上かかったブツだ。

イジメすぎた?


「悪いこと言わないから、マンガにしておきなさい。男の子だし、青年マンガがいいかな?」


渡したマンガを野々宮君はパラパラと捲り・・・パタンと閉じた。


「・・・・・・少女マンガでお願いします」



エロ多めだものね。告白した相手(しかも片思い。美少年が私に片思い!!)から借りるにはハードルが高かったかな。



他になにかありますかって聞かれたので、黙って『ロリータ』を渡した。

あの子の求めるものとは違うことは承知だ。





源氏物語は54帖ある長編だし、ロリータも分厚いです。

野々宮の借りた少女マンガは「あさき○めみし」をイメージしています。青年マンガは江○達也。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ