表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
43/49

旦那様でお願いします

春都視点って初めてじゃね? そして書きにくい。


愛しい恋人の上平つかさが、先に渡米して四ヵ月後。



俺、野々宮春都はようやくロサンゼルス行きの飛行機に乗った。




チームメイトやクラスメイト、友人達が応援や景気付けに送別会を開いてくれたのは嬉しかった。

が、それ以上に嬉しいのが、四ヶ月ぶりに彼女に逢えることだった。




電話口での彼女は、陽気で明るくて、寂しくて落ち込んでいる俺とは全く様子が違った。


思っているより愛されていないのかも?と思ったのだが、トドメが昨日の電話。



「ちょっと調子悪くてね。ジェニーさんとジェフ君を空港に迎えに行かせるから。写メ送るから探してね」



迎えに来てくれない!(大ショック)




大体、予定ではロサンゼルス直行便ではなく、ハワイかグアムで一旦降りて、結婚式を挙げる予定だったのに、彼女が「仕事が~」などと言って先に渡米してしまったので、その計画も潰えた。




学校が始まるのは九月なので、それまでにカリフォルニアの教会で式を挙げられないだろうか・・・と俺はその手の雑誌を読みながら飛行機で時間を潰している。

英語は彼女が必死になって教えてくれたので、カタコトなら喋られるようになったし、雑誌程度なら内容も分かるようになった。





そしてロサンゼルス空港で・・・。俺は丸々としたジェニーさんと、隆々としたジェフと初対面を果たした。



「まあまあまあ! つかさ様のおっしゃった通り、東洋のプリンスね!」

「って言っても歌手のプリンスじゃないよ。バスケやってるんだろ? スラムダ●クのルカ●みたいだね!」



2人は・・・彼女の言ったとおりの人物だった。母親はハイテンションで、息子はオタク。




そして車に乗って移動中、ジェニーさんは俺に聞いてきた。



「ところで、なんとお呼びします? 旦那様? ご主人様? それともつかさ様みたいに名前のほうがよろしいですか?」



「旦那様でお願いします!」



「「・・・・・・・・プッ!」」



2人はゲラゲラと笑った。



「本当に、つかさ様の言ったとおりの人ですね!」

「旦那様ね! OK 式場は決めたのかい? オススメを紹介してもいいよ?」

「是非お願いします!」



なんだ、いいやつじゃないか。と俺はジェフへの感想を改めた。






春都、渡米完了。

そしてジェフに敵対心を抱いていた模様。


さて、次は一番重要な伏線を拾いますよ!


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ