年齢をうっすらとカミングアウトしました
「つかささん、どうか俺とお付き合いしてください。大事にします」
キラキラの美青年候補がウルウルした目で私を見下ろし、ストレートな告白をしている。うっわ、鼻血でそう。
「えーと、野々宮君? キミ、私が幾つだか知っているのかな?」
「春都って呼んでください。つかささんは、おばあちゃんになっても可愛いタイプです」
こやつ、出来る。
『見た目より上ですよね』みたいな気ぃ使いでもなく、『えーと、25くらい?』みたいなお世辞でもない返事。
女が言われて、嫌がらない台詞をチョイスしてきた! この子本当に15歳!?
「それはどうもありがとう。でも、そういう問題じゃなく、私はキミと一回りといわず離れているんだけど?」
遠まわしに言ったが、ぶっちゃけ2倍プラスαだ。
ドン引け! 『そんなに年上だったなんて!』とショックを受けろ! 淡い初恋(?)に終止符を打つのだ!
「愛があれば年の差なんて関係ありません。俺はつかささんが大好きです」
情熱家だな! キミこそ15歳とかウソだろう!?
といいたかったが、この子は、見た目と実年齢がつりあったタイプで、どこから見ても高校生。
しかも、すれ違う女が振り返る「上等な高校生」だ。
だからこそ、「おい、気を確かに!」と言いたい。
・・・だが、この子の私を見る目は真剣だ。よく見れば押し倒している腕(そろそろ離せ)も小さく震えている。
緊張しているんだ。
この子、本気で私を好きなんだ。
(熟女趣味?)
自虐ネタながら、そう思ってしまいました。
つかささんは、春都を「キミ」とか「この子」とか言っています。
ようするに思いっきり子供扱い(笑