新聞でパフパフ
タイトルにやる気がないというか・・・思いつかなかった。
沖原の会社の喫茶室にて・・・。私はレポートを書き直しており、沖原はスポーツ新聞を読んでいたときのことだった。
「おい、これあいつじゃないか?」
「『あいつ』じゃわかりませーん」
「茶化すな。ほら、お前のアレだよ」
アレといって、沖原は小指を立てた。
「ちょっと、指が違うんだけど?」
「あ、コレか」
「サムズアップにしか見えないなぁ~。でも、誰のことかは分かりました」
春都君のことか。
で、沖原が読んでいるのはスポーツ新聞の一面裏ではなく(笑)、別のところ。
「どれどれ?」
「って、そこじゃねぇ!」
「・・・うわ。なんか別の生き物みたい。同じ女だけど驚愕しか感じんわー。腰も尻も小さいのに、なんでここだけボリューミィなわけ?」
「知るかよ。・・・ここだ!」
沖原がバサバサと音を立てて、目的の記事を見せる。
AV女優と同じ紙面に載っていることを春都君は知っているのだろうか(笑
「おお。白黒で実物よりブサだけど、まごうことなき春都君だね」
「確かに映りは悪いが、独り身の前でノロけんな」
え、今フリーなの? 珍しいね。
記事を読むと、いわゆるプロ有望視の高校生の記事だった。
なんでも春都君がさらなる高みに上がるためには、今のチームメイトや対戦相手は役不足なので留学したほうがいいとかなんとか・・・。
そういえば、ルカワも留学とか言ってたような(@スラダン)
「スゲー高校生じゃねぇか」
「確かに、)色々)すごい子だよね。バスケも・・・こんな風に新聞に乗るくらいだし」
「なんでこんな年増のオタクに・・・」
「ていっ!」
私は沖原の顔面に巨乳ロリAV女優の紙面を押し付けた。
「ぶっ!」
「どうだ、パフパフは柔らかかったか?」
「インク臭ぇだけだ!」
沖原はキッチリ新聞を畳む。
「こいつ、留学するんじゃねぇのか?」
「新聞読む限り、したほうがよさそうだね。家もそこそこ裕福だし、1人息子の将来に出し惜しみはしないご両親だよ」
「・・・・・スルーしたいが、親公認なのか?」
「・・・・・恐ろしいことに」
この間、父親から「春都は色々面倒くさい子ですが、宜しくお願いします」と頭を下げられましたよ。
いやー、息子のこと良くわかっていらっしゃるお父様デスネ!
お母様に至ってはゼ●シィを毎号読んでいらっしゃいます。
バックナンバーをずらっと居間で見たときの私の心中は・・・・・・察して欲しい。
そしてそんな二人の間の子供である春都君は、相変わらずウザいまでの愛情を降り注いでくれる。
お金をあまり使わせたくなかったので、プレゼントは絵葉書のラブレターがいい、と言ったら、朝・夕とポストに葉書を入れてくる。
送ってくるんじゃない、入れてくるんだ。
どうやら、登校前、帰宅途中にポストに入れているらしい。だって切手貼ってないし。
1日2通、休日は3~5通くれるので、壁に貼れる量じゃない。
よって本棚に立てているのだが、ものすごい勢いで厚みが増している。
恋人の葉書を捨てるわけにもいかないが、近い将来、置き場に困ることになりそうだ。
でもって、アレだけの大量の絵葉書・・・結局お金が掛かっている。
「で、どうすんだ?」
「量を減らしてもらうよう、交渉を・・・」
「は?」
あ、留学の話だったね。
「将来潰すわけにはいかないでしょ。プロになるのは本人の夢でもあるみたいだし」
「・・・別れるか、遠距離恋愛ってことか」
その二択になるだろうね。
やっと着地地点を決めました。あとはどうやってそこに進めるか、です。




