子供ってあっという間に大きくなるんだよ?
あくまでメインはつかさと春都ですので、出張シーンはすっ飛ばす!
私くらいの年になるとね、久しぶりに再開した友達にどういう感想を言ったりするかっていうとねぇ・・・。
「うわ~痩せたね!」
「うわ~髪伸びたね!」(または切ったね)
※番外
「子供、おっきくなったねぇ!」
こんなカンジだ。
ちなみに言わないが思うこととしては・・・。
(髪、薄くなったな)
(白髪増えたな)
(フケたな)
(腹、出たな)
(顔、丸くなったな)
などがある。勿論、口に出さない。
(親しい友人なら言う場合も有り)
だがしかし、野々宮君とはその全てに当てはまらない再会となった。
たかが、3ヶ月。されど、3ヶ月。
「・・・・・背ぇ伸びたね、野々宮君」
姪のかなめの成長期は小学生で止まってしまったので、子供が成長するものだと忘れていました。
「背はあまり伸びなかったんですが、筋肉がついたからでしょうか」
男子高校生の成長期、パネェっすね。
野々宮君の、ちょっとふっくらとした頬はスッキリと精悍さを増し。
薄かった身体は、青年らしく厚みが出始め。
なんだか声も低くなった気が・・・。
美少年って成長すると、間延びした顔になることが多いんだけど、野々宮君は、着実に美青年化しています。
どこまでもクオリティの高い子だな!
「おかえりなさい、つかささん!」
「え、ええ。ただいま」
「つかささん、好きです!」
「・・・・・・え?」
なんでもしばらく告白していないので、忘れているかもしれないと思ったので、再告白したそうです。
忘れてはいないが、そろそろ別の恋を見つけたかな?とは思っていました。
・・・・・・まだ、私のこと好きなんだネ。
「えーと、お土産」
「わあ! ありがとうございます」
結構メールのやり取りをしていたので(メールしないと電話してくるんだもん)、お土産は買って来ていた。
姪のカレシの土産に以前は頭を悩ませたものだが、ひらめいたのだ。
ヤツはバスケ部! 野々宮君もバスケ部!
なら、バスケグッズなら間違いはあるまい。
運よく知り合いの会計士(アメリカ人)が、某スポーツメーカーに伝手があった。
アジア圏内の出張で、メイドインUSAは変かもしれないが、間違いはないはずだ。
新作のシューズだもん。
(しかも原価割れ。伝手って怖いね)
「これ・・・! 日本じゃ限定発売だったヤツですよっ!?」
「そうなの? これが一番新しいって聞いたから」
「ネットじゃ10万円超えているんですけど!」
「・・・ごめん、3000円くらいだった」
「え?」
「メーカーに知り合いがいたから安かったの。森川君(姪のカレシ)とお揃いだけどね」
あんまり高いと気持ちを勘違いされるし・・・と安くで済ませたはずだったんだけど、日本だと10万円!?
消耗品に10万円とか有り得ん。オタグッズでもそんなに出さないよ、私。
「それじゃあ、ありがたくいただきます」
「うん。いらないって言われても困るし」
こんなデカいサイズのバスケシューズ、どうしようもない。
「このシューズ履いて試合に出るんで、今度是非見に来てください!」
「ははは」
バスケはスラム○ンクくらいしか知らないんですけど?
(ちなみに三井ファンです)
げんたろうのバスケ知識もつかさと同様。
げんたろうが好むスポーツ観戦は格闘技なのですが・・・それは別連載で使っている上、春都に似合わない・・・。




