東洋の魔女と呼ばれているようです
新キャラ登場。
上平つかさ、現在締め切りに追われています。
きゃ☆マンガ家とか小説家みたーい☆とオタクパワーでテンションを無理やり上げていますが、パソコンのモニターに映るのは専門用語ばっかりの英語とグラフや数字の羅列。
すぐにテンションも下がろうというものですが、これは私のメシの種。
優雅なリタイア生活の為に、今はがんばるしかないんです。
アナリストという仕事は簡単に言えば「この株買ったら儲かるよ」というのを教える職業だ。
よって、いろんなデータを集めて、分析して、レポートにする。
私が推奨した企業の株を買って損をした人だっている。得をした人より少ないと信じたい・・・。
とにかく、レポートが全て。締切りが近いからと適当に書いて、お客に損をさせるわけにはいかない。
データはそろっているので、どれだけお客に買わせたいと思わせる内容に仕上げられるか・・・なのだ。
私みたいなフリーのアナリストは、本当に綱渡りなのよ・・・。
(このレポート上げたら、思いっきり寝て、二日後にはインドだから荷造りで・・・ああ、その前に出張用のゲームとマンガを通販しなくちゃ。・・・ってもう間に合わないかも。明日、あしたショップで直接買おう)
とオタク心で修羅場を乗り切りました。よくぞ頑張った私!!
そして出発当日
今回は、「バラバラで行くより手っ取り早いから、数カ国一気に行っちゃえ☆」というハードコースだ。
期間は3ヶ月。気候がバラバラなので、いろんなスーツを詰め込む。
ゲームも詰め込む。マンガはお気に入りの4コマを3冊に留める。小説は現地調達だ。私は洋書も読める。
姪のかなめから「春都くんにちゃんと出張のこと言っててよ!」とメールが何通も来たので、搭乗ギリギリに「出張のため3ヶ月日本を離れます」とメール。
今回の同行者とコーヒーを飲んでいると電話が来た。・・・やっぱりか。
「出発ギリギリまで仕事の電話とは繁盛しているねぇ」
「これは、プライベート・・・じゃないけど、仕事でもない、とても怪奇な電話なのよ」
「機内で詳しく聞きたいな」
「・・・はい?」
『つかささんっ! 早く教えてくれれば、学校休んでお見送りに行ったのに!』
そういわれるかもしれないと思ったからこそ、ギリギリにメールしたのだよ。
「高校生は学業に専念なさい。あと、バスケ」
『つかささんっ! お帰りは迎えに行きます』
「連れの車で家に戻るので無用です」
『つかささん、メールください。毎日ください』
「・・・・・・」
『つかささん、メールください。毎日ください』
「二度言わなくても聞こえているよ」
『それじゃあ、お願いします』
え~、いやだなぁ~。
「おい、搭乗始まったぞ」
「あ、本当だ」
『つかささん、今の声、男ですよねっ! シゲモンですか?!』
なんでやねん。
今回の同行者はアナリスト仲間だ。あっちのパーティはパートナー同伴が多いので、男女で行くと手間が省ける。
「仕事仲間」
「酷いな、昔プロポーズした男だろうが」
『俺の後添いになるか? オタクは続けていいぞ』のアレのことか?
『独身でもオタクできるから、必要ない』って答えたな。
『そんな男と一緒!? キケンです!!』
野々宮君、耳いーな。
「それじゃ、お勉強がんばってね」
『っ!』
返事を待たずに切り、電源も落とした。
機内で「年が半分以下の美少年にマジ告白されて、引いている」と連れに話したら、「やるじゃねぇか」と笑われた。
「付き合わねぇのか?」
「まさか。姪と同じ年だよ?」
「いいじゃねぇか、ツバメ」
「欲しいと思ったことがない」
「15歳じゃ淫行罪だもんな」
「あれほどの美少年がなぜオバハンに執着するのかが分からない・・・」
「お前、国外で『東洋の魔女』って言われてるの知ってるか?」
「日本女子バレー代表?」
「お ま え だよ」
バレーとは関係なく、私の童顔が魔女レベルだということで広まったあだ名らしい。
影でンな事を言われているとは、全然知らなかった・・。
容姿の描写もなく、名前すらまだ無い新キャラ(笑
言葉使いがちょっとべらんめぇ口調。
名前は今からひねり出す!




