無力感を感じます……いつものことですがね。
ガンダム出せる二次作品、作ろうかな。
ちなみに、ガンダムWの曲を聴きながらこの話を作った。
新しい仲間のセーラちゃん。
魔法使いだけど、メッチャ強いです。
今更ながら、パーティーの武器紹介ですね。
ライドさんは、黒と赤の色合いのロングソード。
魔剣らしい。
ミアさんは、木で出来た弓。
エルフの総本山にある世界樹を使っているそうだ。
セーラちゃんは、自身の身長ぐらいの大きさのクリスタルの杖。
親に貰ったらしい。
皆さん、良い武器持ってますね。
僕?
木の棒ですが、なにか?
「……」
パキッ
「僕の武器ィィィィィ!!!」
セーラちゃんが、僕の武器を見たいと言うので、貸した結果……破砕。
orz。
「どうして、どうしてこんな事に!」
「……ごめん」
謝られてしまった。
立ち上がって、首を振る。
「セーラちゃんのせいじゃないよ……脆い木の枝が悪い」
「……ありがとう」
「……あの木の棒ってさ、魔物に何回かぶつけてなかった?」
「……あぁ、踏まれた時もあったな」
ライドさんとミアさん、言いたい事があるならもっと大きな声で。
エルムさんは、僕が使う武器が無くなった事に、ガッカリしている様だ。
フェナちゃんは……落ち込んでる?
まあ、投げたりして一緒に遊んだからなぁ……僕も愛着あったし。
「しかし、これから何使おうか?」
「……ん」
セーラちゃんが、下を指差す。
下を向くと、地面から何か生えていた。
とりあえず、掘り出してみる。
出て来たのは、大根。
「……これでいいか」
「よくないでしょ!?」
「それはダメだろ!?」
ミアさんとライドさんにツッコまれた。
ライドさんも、だんだんミアさんに似てきました。
「こうして、新たな武器を手に入れた勇者一行は、旅を続けるのだった」
「よし、偶には俺が稽古をつけよう」
「私も参加する」
「……お詫び」
あ、死亡フラグたった。
~フェナ~
(うぅ~リラさんが投げてくれた木の棒を持っていくの楽しかったのに……ちゃんと持っていくと、撫でてくれるんです……えへへ……………ハッ!?犬なんか嫌ですよ!?早く戻りたいです!けして、けして、犬のままでもいいかもなんて思ってません!……私は、誰に言い訳しているのでしょう?どうせ、誰も分からないのに……でも、いいんです……リラさんは、優しいですから……それにしても、セーラさんはリラさんの事、どう思っているのでしょうか?私はもちろん……だ、だ、だい……です……何暴露してるんですか私は!?もう!恥ずかしいです!)
~エルム~
(リラの奴、逃げ足が速くなってきたな……あいつらの攻撃から逃げてるぞ……まあ、やられるのは時間の問題だろうがな……ん?フェナは、なんで丸まってるんだ?……まあ、いいか……あの大根、硬いな……矢が刺さらないぞ?弾いていると言うよりは、受け流している感じだな……リラにはピッタリか……暇だ)
~リラ~
三人に、ボコボコにされました。
ミアさんに回復してもらいましたが。
そう言えば、ミアさんは回復魔法が得意らしいです。
発毛にも効くらしいです。
……便利?
「あ!村だよ村!」
ミアさんは、飛び跳ねて喜んでいますが、僕には村なんて見えません。
目が良過ぎるんですよ。
「……あと、三時間と言った所か」
まだ、掛かりますね。
「……遠い」
「ですね~」
村がある、と言う方に歩いていく。
~三時間後~
着きません。
途中で、エルムさんがいない事に気付いて、戻ったりしましたから。
さすがに、僕でも見える範囲に村があります。
なかなか大きく、それでいて、明るい感じの村です。
今更ですけど、馬車とか欲しくなってきますね。
「宿屋!」
「先に行っておいてくれ……俺は、ギルドの方に行く」
「つまり酒場ですね」
「……行って来る」
ライドさんだけ酒場に行き、僕達は宿屋で部屋を取る。
四階、つまり最上階の一番良い部屋を、ミアさんが取ってしまった。
ギリギリ足りたが、補給出来なくなりましたね。
まあ、何とかなりますか。
とりあえず、寝る場所をどうにかしないといけません。
キングサイズのベットが二つ。
一つは、ライドさんとミアさんので、もう一方が、セーラちゃんとフェナちゃんとエルムさんでいいとして、ソファーですかね?
セーラちゃんが、服の端を掴んでくる。
「どうしたの?」
「……一緒」
らしい。
今のを訳すと、「別に気にしなくていいから、一緒に寝れば?」である。
御言葉に甘える事にする。
寝る場所は確保できた。
寝るまで、何しようか?
~セーラ~
「……」
~リラ~
放送事故が起こった気がします。
気にせず、村を散策。
「それにしても、ホントに大き目の村ですね~」
現在、散歩しています。
酒場もといギルドを覗いてみた。
「……」
見なかったことにした。
僕は、何も見なかった。
大根を持った勇者は、どこに向かうのだろうか。
……大根で、魔王に勝てますかね?
~???~
夢を見た。
それは、一つの物語。
絶望を忘れた、希望の物語。
その先に、何があるのか。
今は、眠る。
また、夢の続きが見れることを祈って。
大根装備の勇者。
大根片手に、魔王に挑める?
自分は、不可能だと思う。