廃城と特技は絡み合う?
ドラクエがやりたい。
特にⅢ。
なんだかんだで、ライドさんとミアさんが戦闘をして、僕とエルムさんは観戦か特訓。
順調に旅をする。
まあ、僕の特訓は、それほど成果がありませんが。
勇者の血を引いてるとかじゃないんですから、そんな簡単に強くなれませんよ。
で、旅をしていたら、一つの城にたどり着いた。
そこは、廃城となっており、草一つ生えていません。
しばらく、廃城の奥へと進むと、死んで何日も経ったであろう人骨が多く重ねられていました。
「これは……」
「空気が、澱んでるね……」
「なんと言いますか……酷い以外に言い様がありませんね」
今まで、こんな所見た事すらなかったですから。
気分は、どんどん悪くなりますけど……耐えられないほどじゃないですね。
それに、ここで死んだ人達は、もっと、辛かったでしょうから……
「生き残りは……いるわけない、か」
「でも……王族とかは、近くの町とかに逃げ延びてるんじゃないの?」
「確かに、その可能性もあるな……とりあえず、何か手掛かりになる様な物を探そう」
「そうだね……リラ君?何してるの?」
「大した事じゃないですよ」
しゃがんで、床を調べていたら、ミアさんに呼ばれました。
適当にはぐらかして、そのまま調べる。
床の形状や強度からいって、この場所は、謁見の間だったようですね。
脳内で、この城の元の状態を再現する。
その映像を頼りに、王座の後ろまで移動する。
しゃがんで、床を叩く。
ある部分だけ、叩いた時の音が、ほんの僅かに違う。
ここまでの動作が、所謂僕個人の特技といった所ですかね?
ただ、これを開けるのは、僕じゃ無理です。
「ライドさん!ここの床、どうにかできますか?」
「ん?床なんか調べてどうした?……ここをどうにかすればいいのか?」
どうせ壊すんでしょう?
オチはわかってます。
「……」
ライドさんは、無言で床に指をめり込ませ、横に動かす。
まさか、破壊しないとは……
「……俺に話しかけたあたりから、声に出てるからな?」
「……………すいません」
え~床の下には、通路の様な場所ありました。
脱出路か名にかのようですね。
まあ、見つけたからといって、探すつもりはありません。
王族に、いい印象が無いですから。
「おぉ!すごいよ!リラ君が役に立った!」
「そこですか……王族が生き残ってる可能性が増えた事を喜ぶんじゃないんですか?」
「権力は、苦手だな……」
「王族のお姫様って……美人が多いんだもん……正直、イラツくんだよねぇ……」
わ~この人達すご~い。
とりあえず、通路に入る事になった。
もちろん、ライドさんとミアさんに挟まれる様にですが。
僕だって、もしもの時は壁ぐらいにはなりますからね~
~ミア~
リラ君の謎の特技の御蔭で、元お城の隠し通路を散策中。
暗いし、空気が悪いし、気分が悪い。
「歩くの疲れたぁ~」
「なら、背負いましょうか?五分持つかわかりませんが」
相変わらず、貧弱だなぁ~
まあ、そこがいいんだけどもね?
「もちろん、私の夫はライド一人だよ!」
「ラブラブですねぇ~」
「……お前らは……何がしたいんだ?」
そんなこんなで、会話しながら進んで行くと、出口が見えた。
位置的には、城の近くにある森に出口があったようだ。
「お~城の壊れっぷりがすごいね~」
「そうですね~」
「お前らは……」
ライドが、頭を抑えてため息を吐いている。
お疲れ気味?
「あちらに町があるらしいですよ?」
リラ君が、地図を見ながら指差す。
次は、山を越える事になりそうだ。
「えっと、他に道は……」
「無いですね」
「他の村とかでもいいんじゃないか?」
おお!ライドが珍しく私と同意見!
ここに来るまで、約五日は野宿し続けてるからかな?
「無いですね」
「戻るって言う選択肢も……」
「無いですね」
「今日はここで野宿か?」
「無いですね……まだ、日が昇ってますし」
と、言うわけで……山登りをすることになった。
水浴びしたいなぁ~
リラ君の特技。
範囲境界
調べれば調べるほど、その建物などの構造が理解できる。
室内専用の特技。
室外?無理無理。
住んでいた村で習得した技術。
よくよく考えると、役に立つのか立たないのかわからない。
まあ、戦闘には絶対役に立たないであろう特技。
次回は、町に行きます!