追い駆けられる~どこまでも~
久しぶりに更新。
他の作品はちょっと待ってね。
これ見てる人が他の見てるとは限らないけど。
前回のあらすじ!
原初の魔王が新たな仲間に!
そして、あるひ~もりのなか~くまさんに~でああた~
以上!
「うぎゃーーーーー!!」
「ガァァァァァ!!」
「うひゃーーーーー!!」
「グラァァァァァ!!」
エルムさんを首に巻き、フェナちゃんを抱っこしながら走る。
走って走って走りまくる。
「ふぅ」
「ガフ」
お互いちょっと休憩。
「にぎゃーーーーー!!」
「グリャァァァァァ!!」
そして逃走。
戦える人達がいないので、どうしようもないのである。
「ふぉぉぉぉぉ!!あ、鮭が跳ねた」
「ゴァァァァァ!!ガウ?」
川で一旦止まる。
「ほぉぉぉぉぉ!!」
「グォォォォォ!!」
川の流れに沿って疾走。
「お腹空いたからご飯にしない?」
「グル?グラァ」
というわけで、熊が鮭を取ってきて、エルムさんとフェナちゃんが薪を集め、僕が火を起こして鮭を焼いていく。
海から来たのか、塩味が濃かった。
「うまうま」
「わふ」(はむはむ)
「ガフ」
(こいつら、なんで協力してるんだ?)
後片付けをして、食後の休憩。
ライドさんとミアさんが飲むかと思って持っておいた、それなりのワインを今いるみんなで飲む。
結果、全員弱かったらしく酔っぱらった。
「ほわぁ~」
「ふきゅ!」(よっへまへん!)
「ゴァ~」
(かりゃだが、えきはいにゃから、アミコーリが、ひょかに……かはっ!?)《訳・身体が液体だからアルコールが直に……かはっ!?》
一晩その場で寝た。
~ライド~
リラ、フェナ、エルムとはぐれて一晩が経ってしまった。
まだ、生きているだろうか?
いや、エルムがいるならある程度何とかなるだろうが……とにかく、急いで見つけないといかんな。
急がなければいけないんだが……こいつ等……
「ムムムム……ハッ!こっちだよ!」
謎の交信をして自信満々に北西を指さすミア。
「すんすん……こっち」
匂いを嗅いで南を指さすマウ。
「あっちじゃね?」
適当に東を指さすニーナ。
「そっちじゃない、こっち」
何を思ってか西を指さすセーラ。
「リラならきっとあっちに行くわ!」
勘を頼りに北を指さすソラ。
「あの、こっちじゃないかなって、思います」
自信なさげに南東を指さすヴェナ。
「……足跡からみて、西南だと思うんだが」
なんでこいつらは、同じ方を選ばない上に間違った探し方をするんだ?
しかも、聞いてもいないのに勝手にリラ達がどっちに行ったか指さしているし。
なんでこう、アホしかいないんだ?
それとも、これが天然という奴か?
わからんな。
「行くぞ」
「「は~い」」
「わかりました」
「あいよ」
「「ん」」
リラを早く見つけないと、俺にはこのパーティーをまとめることはできない。
どこにいるんだ、リラ!!
~リラ~
誰かに呼ばれた気がします。
頭が痛むが、とりあえず起きてみる。
グッタリした熊と目が合った。
ちょっとウルウルしてて可愛い。
「えっと、近くに川有りましたから水持ってきますね」
ササッと水を汲みに行って、パパッと戻る。
全員に水を飲ませた。
全員少しフラフラしているが、大分ましになったようだ。
「これからどうしますかね?」
「くぅ~ん」(皆さんを探しましょう!)
「グルゥア!」
「え?一緒に来ますか?」
「グリャア!」
「わかりました。とりあえず、食事の為に魚でも取ってきてください。こっちは食べられる木の実か野草を探しておきますので」
「ガウ!」
(……こいつホントに元村人の勇者か?なんで普通の魔物と友情が芽生えてるんだ?)
というわけで、戦える仲間ができました。
皆と合流できるかな?
そして、リラ一行は南西へと向かって歩き始めたのだった。
リラ「はい!今日から仲間になった熊のクーさんです」
クー「ガウ!」
猫【黄色の蜂蜜好きな熊じゃないよ!】
フェナ【マスコット枠は渡さない!リラさんの寵愛は私だけのモノ!!】
エルム【ダメだこいつら、早く何とかしないと……】
リラ「クーさんが追いかけてた理由なんですけど、なんでもお腹が減りすぎて僕達のことがハチミツのかかった鮭に見えたらしいです」
クー「ガウ~」
リラ「ごめんなさいだそうですよ」
猫【今思った、なんで会話できてるん?】
リラ「なんとなく?」
フェナ【リラさんは何でもできますから!戦闘以外】
エルム【まず魔物が仲間になったことを疑問に思おうか】
全員『エルム(さん)に言われたくない』
エルム【……そういえば、スライムだった】
リラ「じゃあ、そろそろお開きにしましょうか!あ、今のうちに言っておこうかな、まだ見てくれてありがとう♪そして、新しくここまで見てくれてありがとう♪」
フェナ【次回は、合流できるか!?ドキドキ!遭難編♪】
猫【またみてほしいかも!】
エルム【次回予告可笑しいだろ?遭難してるじゃん。合流編とかにしとけよ】
クー「ガウ~♪」