それは、夢の様な……現実だったりする。
今回は短め!
そして、後書きに新コーナー!
あと、あけましておめでとうございます♪
扉を開いた。
約五秒後、扉を閉めた。
「……帰ろっか」
「……ん」
「……わん」
「……それが良いニャ」
回れ右をして、撤収する。
が、先ほどの扉が開いて一人のおっさんが現れた。
ボサボサ髪、ボロボロの服、異臭を放っていたりする。
「まあ、待て……入れ」
明らかにHIKIKOMORIなおっさんでも、正直やばい。
魔力を感じられない僕でも、その危険度が分かる。
戦闘になったら瞬殺されるだろう。
まあ、言うとおりにしよう。
それと、セーラちゃん……僕の服をハンカチ代わりにしないでくれるかな?
「おめぇさん、勇者に選ばれたんだろ?」
「なんで知ってるんですか?後、臭いです」
「まあ、これでも賢者だったんでな……我慢しろ」
「賢者?ワロス」
「ぶっ殺すぞ」
どんどん、部屋の奥に進んでいく。
そこには、一つの祭壇があった。
祭壇の上には、一本の杖があった。
「これは、俺が昔使っていた魔杖レイズメル……これを持っていけ」
「はぁ……何かオーラ出てますけど?」
「所有者に選ばれれば、強大な力を使いこなせる様になる」
「そうですか……セーラちゃん、いります?」
「……………ん」
ちょっと悩んだぞ。
でも、首を縦に振って、祭壇に近付き、杖を取る。
謎のオーラが、セーラちゃんを侵食しようとしている。
そして、セーラちゃんは―――
「……ん」
地面に叩きつけた。
オーラが消える。
弱いな、魔杖。
「無理矢理だが、まあ、選ばれたな……じゃ、帰れ」
そう言うと、魔方陣が足元に現れ光る。
猫は、連れて行って良いのだろうか?
「てか、お前誰ニャ!?」
「あ~あれだ、本来ここにいた奴な、俺がぶっ殺した……ま、頑張れや」
そして、気付いた時には、入り口に立たされていた。
賢者スゲー。
セーラちゃん、杖引き摺らないであげて。
結局、ここは何があったのだろう?
よくわからなかった。
~エルム~
(な、な、ななな、なんでアイツがここに!?あいつは、どこかの都で成金生活してた筈!?なんでこんな所に!?気付かれてたか!?気付かれてたのか!?い、いや、落ち着け……ん?本来いた奴は誰だったんだ?)
~リラ~
セーラちゃんを背負って、フェナちゃんを懐に、エルムさんを腕に、猫を頭に乗せて、上に昇る。
腕が、痛いです。
~おっさん賢者~
「ふぅ……これでよかったか?」
「勿論……それにしても、個性的なメンバーだったね?」
「あ~確かにな……しかし、今回の勇者は随分とまあ、弱いな」
「ああ、魔法も使えない、普通の村人だから」
「なんでそんな奴を……」
「ふふ、面白そうだったんで、つい」
「相変わらずの屑だな」
「君ほどじゃないよ♪」
「ケッ」
「ふふ、リラ君……君の未来に、幸せがあることを願っているよ?……それにしても、良い体だったね」
~リラ~
なんでしょう。
ものすごい悪寒が……
「……大丈夫?」
「ええ、大丈夫ですよ」
これからは、後ろを警戒しておきましょうか。
村に戻ってきましたが、どうしましょうか?
結局、お宝らしい物なんて見つかりませんでしたね。
とりあえず、二人と合流しましょう。
……そろそろ、自分で歩いてくれません?
地下二階で拾った物が、物凄い値段で売れる事を……まだ、知らなかった。
リラ 「リラと!」
セーラ「……セーラの」
リラ 「後書きコーナー!……セーラちゃん、もうちょっと頑張ろう?」
セーラ「……ん」
リラ 「え~あ~何やれば良いんですか?」
フェナ【とりあえず、挨拶】カンペ
リラ 「あ!あけまして、おめでとうございます!」
セーラ「……おめでとう」
エルム【ボケろ】カンペ
リラ 「……お、お年玉と言えば、何に使いますか?僕は、やっぱり食べ物ですかね?あ、本とかも買いますよ!」
セーラ「……?」
リラ 「あ~セーラちゃんは、お年玉とか貰った事無いんでしたっけ?じゃあ、僕があげちゃいます!これで何か食べておいで~」
セーラ「……ん」
リラ 「よ~し、それじゃあ!また次回で!」
猫 【決め言葉】カンペ
リラ 「えっと……次回もその身に刻め!……これ、似合わなくないですか?」