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冒険を始めますか?

やっちまったものはしょうがない。

反省と後悔はしておく。

「御主を勇者に任命する!」

「……え?」


今日、僕は唐突に城に呼ばれた。

来たら来たで、王様にこう言われた。


「さあ!魔王を倒しに行くのだ!」

「……え?」


あれよあれよと城下町に。

僕は、どうすれば……

とりあえず、酒場に行けば良いんでしょうか?

良く絵本とかでも、最初は酒場ですし……

酒場に入ると……後悔した。

筋肉質な大男、片目に傷のある傭兵、明らかに盗賊であろう男達。

帰れと言われれば、迷わず帰りますね。

一般男性の体付きである僕は、明らかに場違いです。


「あら、お客さん?いらっしゃい♪」

「あ、どうも」


カウンターの奥から、この場所には明らかに場違いな、綺麗な女性が話しかけてきた。

返事をして、女性の前に行く。

近くで見ると、余計その綺麗さが目に見える。

ふんわりとしていて、まるで女神の様な雰囲気だ。

赤いエプロンドレスなのが、彼女の美しさを際立てる。

まあ、この人がどれだけ綺麗だろうと僕には関係ないんですけど。


「あの、何故か王様に勇者として魔王を倒すように言われたんですけど……」

「あ~あの王様も、お姫様が魔王に連れて行かれてから少しおかしくなっちゃたからね~」


カラカラと笑う女性。

そんな事言ったら、普通反逆罪ですよ?


「旅の仲間が欲しいんでしょ?なら……ほら、あそこの奥に座ってる二人、あの人達なら君の御供になってくれると思うよ?」

「そう、ですか……」


奥の席には、ローブを被った危ない二人組みがいた。

正直、近付きたくないですね。

でも、あの人達ぐらいしか一緒に行ってくれなさそうです。


「親切に、ありがとうございました」

「いえいえ、そうだ!私は、フェーナ……未来の勇者様のお名前でも聞いておこうと思ってね?」

「あ、はい、僕はリラと言います」

「リラ君ね、じゃあ頑張りなさいな!」

「……が、頑張ります」


じっとしていてもどうにもならないので、ローブの集団に向かう。


「あ、あの~」

「何か用?」


ローブの人が、話しかけてくれた。

その声は、透き通ると言うか、耳にすんなりと響く声だった。

つまり、女性ですね。


「あ、僕は今日、王様に勇者として、魔王を討伐するように言われたんですけど……僕一人じゃ無理なので、一緒に行ってくれる人を探してるんです……良かったらでいいんですが、一緒に行ってくれますか?」

「別に良いぞ」

「いいよ~」


見た目と違って、良い人達だな~

そう思っていたら、ローブを取って自己紹介してくる。

かなり強そうで、落ち着いた感じのイケメンさん。

むしろ……勇者?


「俺はライド、魔法戦士だ」


話しかけてくれた女性は、美人なエルフ。

見た目と違って、やる気が無い感じだ。


「私はミア、アーチャーね~」


これは、僕も自己紹介した方が良いんですかね?


「え~リラです……今日、勇者になりました」

「じゃあ、今まではなんだったの?」


ミアさんが、興味深そうに聞いてくる。

普通に言った方が、良いですかね?


「村人です」

「……もう一回言ってくれる?」

「村人です」

「……聞き間違いかな?もう一回」

「村人です」


壊れた人形の様にリピートしていたら、二人がすごい微妙な顔をしていた。

やっぱ、アレですかね?


「えっと、村での仕事は……村の名前を旅人に教える事でした」

「「……」」


うわ~やっぱ無理。

帰りたい。


「……行くぞ」

「……そうだね~」

「え?あの、どこに?」


二人が、外に出ようとするので、どこに行くのか聞くと。


「勇者なんだろ?魔王を倒しに、だ」

「そそ♪早く早く!」

「……どうせなら、断って欲しかったです」


こうして、元村人現勇者リラの魔王退治の旅が始まった。

次回は、戦闘!

ぜひ見てください!

何時でも良いんで、ぜひ!

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