タイトル未定2025/09/26 13:14
登場人物紹介
森西 美弥
→主人公、女子
佐藤 日向
→美弥の親友で幼馴染、女子
中島 玲奈
→美弥のクラスメイト、クラスの中心の女子
西園寺 桜
→美弥のクラスメイト、玲奈の親友でクラスの中心女子
藤崎 優馬
→美弥のクラスメイト、クラスのムードメーカー、男子
桐谷 颯太
→美弥のクラスメイト、優馬の親友、男子
文化祭というのは学生にとっては一大行事だと私は思う。
食べ物のお店を出すもよし!お化け屋敷やメイド喫茶を出すもよし!劇をやったり、ダンスを披露するもよし!
成功しても、失敗しても、思い出にできる。
もちろん、成功した方がいいが失敗してもそれはそれで、楽しい思い出になる。
と私は思っている。
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文化祭は10月にあるが、何事も早めにということで夏休み前に何をやるか決めることになった。
私は幼馴染で親友の日向に誘われ、文化祭実行委員をやっている。
前のホワイトボードには案として、食べ物の屋台、お化け屋敷、劇、メイドカフェが上がっている。
「やっぱり、食べ物の屋台がいい!」
と優馬が手を挙げていう。
何人かの男子もうんうんというように頭を上下に振っている。
「え〜!お化け屋敷がいい!」
と優馬と中のいい颯太が言う。
それに続くようにさっきは頷かなかった男子が数人頷く。
そして、それに対抗するように
「文化祭と言えば劇でしょ!劇!」
と玲奈が言うと、女子の何人かが頷くが、男子からはブーイング。
「劇もいいけど、せっかくだからメイドカフェがいいんじゃない?」
と玲奈と仲のいい桜が言うと、女子が頷く。
玲奈も
「それもいいね」
と言う、男子の何人かもいいんじゃない?と言う。
このままだとメイドカフェに決定しそうな時、日向が話し合いに口を挟む。
「でも、メイドカフェだと、利益があんまり出ないと思うよ」
と日向が言う。
この学園の文化祭は何をやってもいい。
そして入場料などをとって利益を競い、一位のクラスには修学旅行先を選べる権利がもらえる。
一年で一番クラスが一丸となって臨む行事なのだ。
確かに、メイドカフェは衣装を作るか買う必要があるので利益が出にくいし、回転率もよくないだろう。
私も
「確かに、衣装代とか高くつきそうだし、回転率もよくないと思うよ」
と言うと、
「確かに」
と玲奈と桜が同意する。
「じゃあ、お化け屋敷やろう!」
と颯太。
「食べ物の屋台!回転率もいいと思うし!」
と優馬。
「劇でしょ!一気にたくさんのお客さんを呼べるし」
と玲奈、やはり男子からはブーイング。
「お化け屋敷は回転率がよくないし、食べ物の屋台は何を売るの?」
と桜が冷静に聞く。
「確かに」
と颯太。
「肉とか?」
と優馬。
「肉は生焼けだったりすると危ないから、禁止されてるよ、ベーコンとかならオーケー」
と日向が言う。
「やっぱり劇がいいよ!」
と玲奈。
「いいんじゃない?」
とひなたも賛同してくれた。
「劇〜?」
と男子たちは難色を示す。
練習がめんどくさいという理由だろう。
…ちょっとわかる。
わかるが、元手が少なく済むので利益が出やすい。
「食べ物だったらなんでもいいなら、劇にしてポップコーンとかカップ詰にしたわたあめを一緒に売るとかは?」
と日向がいう。
「まあ、それなら」
と優馬がいうと
「まーた丸め込まれてるよ、ゆーま」
が呟くが優馬には届いていないようだった。
「じゃっ!劇で決まりだね!」
とさくらが言う。