ネルソン神の旅日記:第1章
やあ、読者よ――いや、神の導きを求める若き信徒たちよ!
この俺こそが、武勇と多産の神、ネルソンである!
これが俺の旅の始まりだ。
日々の偉業、そして俺が一日に何回呼吸したかまでも記録してくれる書記がいない以上、神自らペンを取るしかない。
運よく、この日記帳を見つけた。
<――若いカップルをうっかり殺した時に持ってたやつだ ――>
……いや、罪深き邪悪な男女をこの世から粛清した、その戦利品だ。
書かれていた落書きのほとんどは、俺の忠実なる相棒――未来の「不機嫌と貧乳の神」フランクによって焚き火の燃料となった。
賭けは成功した。
フランクは考えすぎて動かなくなるタイプだから、俺が自分を切れば必ず動くと踏んでいた。
<――正直、失敗するんじゃないかとか、仕組んだのがバレるんじゃないかとヒヤヒヤしたが……――>
結果オーライだ。仕事はクソみたいな出来だったが、終わったもん勝ちだ。
今こうして書いている間も、あの小物神ヘクサマリウスの副作用で体調は最悪。
まるで死体安置所のヒーラー並みに役立たず。 <――シコれねぇ。――>
だが神たる俺がいつまでも恨みに囚われるわけにはいかん。
……とはいえ、次は可愛い子が降ってきてほしいもんだ。
俺は修道士じゃねぇ、一週間も女なしで生きてけるかっての。
森の果実は大きくて旨い。
俺はそれをマンザンゴと名付ける。
形はマンゴー、味と食感は赤リンゴ。神の命名にふさわしいだろ?
もしお前が〈初心者の森〉に立ち寄ることがあれば、
必ず「初心者水」を飲んで毒を中和しろ。さもなくば、笑えない死に方をするぞ。
ウサギ肉はうまい。だが、デバフのせいで狩りなんて無理ゲーだ。
鳥の声は聞こえるのに、巣はどこにも見つからねぇ。
フランクが人肉を正当化してるだけだと思ってたが、
正直、俺もタンパク質が欲しくなってきた。
子供の頃を思い出す……貧しくて泥を食ってたあの頃を。
あと五日くらい我慢すりゃ余裕だ。その後はウサギを狩り放題にしてやる。
今はまだ堕ちるわけにはいかん――闇神化ルートに入るのは早すぎる。
俺の神格化の旅を楽しみにしておけ。
そしてこの世界の重要な女たちを全員孕ませるという崇高なる目標を――
……ただし貧乳は除外だ。あれはフランクの担当だ。
これが俺の神勅だ。
すべての貧乳は、我が右腕にしてハゲた癒やしタンク、ネズミ仲間、名前事典男フランクのものとす!
唯一の後悔は……
エリザベスに弟か妹を作ってやれなかったこと。
そして、娘が「パパ……どこ?」と探す時、俺がそばにいられないことだ。
……何だよ。神様だって悔いや哀しみの一つくらいある。
ま、そんな湿っぽい話はここまでだ。
それじゃあな、若き読者よ――
筋肉と女が欲しけりゃ、俺を信仰しろ!:




