表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/11

地獄の門

暗い森の中、魔王ルシフェルはエリスと共に進んでいた。


「主様、この森は敵も多く危険です。早く脱出しましょう! そのためにはまず地獄の門(ヘルズゲート)を通らねばなりません。」


エリスの言葉にルシフェルはうなずいたが、彼の目は周囲の動きに警戒を払っていた。

突然、目の前の茂みからスライムがぬるりと現れた。


「スライムか、少し遊んでやろう。」


ルシフェルは手をかざし、魔力を集中させた。炎の魔法がスライムに向かって放たれ、一瞬でそれを焼き尽くした。しかし、次々と現れるスライムたちが二人に襲いかかってくる。


「エリス、援護を頼む!」

「かしこまりました、主様!」


エリスは素早く動き、剣でスライムを次々と倒していった。二人は協力しながら、森の奥へと進んでいく。


やがて、森の深部にたどり着くと、巨大な黒い門が現れた。その前には、恐ろしい姿をした門番が立ちふさがっていた。


挿絵(By みてみん)


「これが地獄の門(ヘルズゲート)か…」


ルシフェルがつぶやくと、エリスが説明を続けた。


「地獄の門は、主様の城がある地獄の奥底へとつながっており、通るには門番を倒す必要があります。」


門番の声が低く響いた。


「ココハトオサナイ。」


ルシフェルは構えを取り、エリスに指示を出した。


「エリス、戦闘準備を!」


エリスは剣を構え、ルシフェルの隣に立った。

門番は巨大な斧を振りかざし、二人に襲いかかってきた。


「いくぞ!」


ルシフェルは強力な魔法を放ち、門番に攻撃を仕掛けた。

炎の渦が門番を包み込むが、彼はそれを耐え抜き、反撃に出た。

巨大な斧が振り下ろされ、地面が割れる。


エリスはその隙を狙い、剣を振るう。

ルシフェルも負けじと、次々に強力な魔法を繰り出していく。

門番の動きが徐々に鈍くなり、最後にはルシフェルの一撃が決定打となった。


「これで終わりだ!」


ルシフェルの暗黒魔法が門番に直撃し、門番は崩れ落ちた。


「やりましたね、主様!」


エリスが喜びの声を上げると、ルシフェルは満足げに頷いた。


「ああ」


二人は倒れた門番を越え、巨大な黒い門を押し開いた。

その先には、ルシフェルの城が待つ地獄への螺旋階段が広がっていた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ