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第243話 鎧騎士の隠された真実

鎧騎士との戦いがスタートします!

「嘘だろ……本当にネコなのか!?」

「死んでいた筈だと思っていたのに……まさか生きているなんて……」


 鎧騎士が持つ鳥籠の中にいるネコの姿に、ロバ達は驚きを隠せずにいた。行方不明となっていた筈なのに、まさかここで再会するとは思わなかっただろう。

 ネコに至ってはすまなさそうな表情をしていて、ロバ達に視線を向けながら一礼をする。黙って出ていった事について申し訳無さを感じているだろう。


「ごめんなさい……黙って出て行って……」

「ネコが無事ならそれでいいけど、なんでこうなったんだ?鳥籠の中に入っているのが気になるし」


 ネコの謝罪にロバは笑顔で応え、なんで捕まっているのか疑問に感じていた。この事についてはイヌ達も同様で、気になるのも無理はない。


「実は私、バンドの方向性の違いを感じてしまい、黙って出て行ったの。何処に住もうか考えていたけど、あの古い城が目に入って……」

「捕まって今に至るという事ね。まさかあなたが捕まるとは想定外だったけど」


 ネコの説明を聞いたニワトリは納得の表情をする。一部は呆れて唖然としてしまう者もいるが。

 ネコは家出の途中に古い城に泊まろうと判断していた為、鎧騎士がいる事を知らずに入ってしまった。見つかって捕まえられるのは当然であるが、危険を察知していればこんな事にはならなかっただろう。


「だが、無事で良かった。後は鎧騎士をどう倒すかだな……」

「あれだけでかいと流石にな……僕達じゃ話にならないよ……」


 イヌは鎧騎士の大きさに冷や汗を流してしまい、ロバは思わず冷や汗を流してしまう。鎧騎士の大きさは十メートル以上ある為、倒すのには一苦労と言えるだろう。下手をすれば潰されてしまう事もあり得るのだ。


「かなり手強そうだけど、立ち向かうしかないからな」

「やっと四天王まで来た以上、ここで引く理由にはいかないぜ」

「その通りよ。私もこんなところで引いてしまったら、選ばれし戦士のパートナーとして失格だからね!」

「やるからには勝つのみ!皆、行くわよ!」


 ミミ達は一斉に鎧騎士に立ち向かい、最後の四天王との戦いが始まった。すると鎧騎士は右手に剣を構え、振り下ろしながら攻撃を仕掛けてきたのだ。しかも左腕に鳥籠を抱えたまま。


「チッ!危なかったぜ……ん?」


 ソニアが鎧騎士の攻撃を回避した直後、すぐに鳥籠に視線を移す。ネコが籠の中にいると攻撃しづらく、下手したら気を取られてやられてしまうだろう。


(ここはネコの救出を先にした方が良いな。奴は鳥籠の中にいて、頑丈となっている。となると……アタイがやるしかない!)


 ソニアは自ら真剣に考え、素早くネコを救出しに向かい出す。鎧騎士は剣を振りながら彼女を倒そうとするが、ことごとく躱されてしまった。彼女は盗賊なので素早さがとても高く、回避率がとても高い。だからこそ今の攻撃も余裕で回避できるのだ。


「見えた!」


 ソニアは跳躍したと同時に背中の翼を広げ、そのままネコのいる鳥籠へと向かい出す。すかさず懐から針金を取り出し、そのまま鍵穴に差し込んでカチャカチャと開け始める。


「鳥籠の鍵なんか軽いんだよ!アタイに掛かれば一発さ!」


 すると鳥籠の鍵が解除され、ネコは脱出に成功。そのままソニアに抱き着いたと同時に、彼女達は空を飛びながら鎧騎士から離れたのだ。


「助けてくれてありがとう!なんとお礼を言ったらいいか………」

「気にするなよ。それよりも楽器は持っているか?あの演奏が力になるが……」

「大丈夫!肌見放さずに持っているから!」


 ネコのお礼にソニアは笑顔で応え、逆に彼女に質問する。彼女達のバンド演奏は力になるだけでなく、鎧騎士を倒せる手がかりになると判断したのだろう。

 それにネコは笑顔で応えたと同時に、彼女達は地面に着地した。その場にロバ達が一斉に駆け出し、ネコとの再会を喜んだ。


「無事で良かった!本当に無事で良かった!」

「心配したんだからな!」

「皆、迷惑かけてごめんね……」

「気にしないで!これで四人揃ったし、ここから再び始めましょう!」


 ロバ達はネコと再会した事に、涙ながらに喜んでいた。行方不明である筈が生きている事を知り、ようやく再会できた事に涙を流さずにはいられなかった。

 ネコも涙を流しながら謝罪し、赤ずきんは涙目で微笑んでいた。これでようやくバンドメンバーが完全に揃い、本格的に動き出そうとしているのだ。


「よし!今から演奏開始だ!アタシ達の音楽を聴いてくれ!」


 赤ずきんの合図でロバ達は楽器を構え、精一杯演奏し始めた。それはまさに力になる演奏で、辺り一面に音楽が鳴り響いているのだ。

 当然ソニア達の力が増幅し始め、動きのキレも良くなってくる。音楽の力は無限大である為、ここからが戦いの本番と言えるだろう。


「力が湧いてくる……これが音楽の力なのね」

「四人は私がいなくても大丈夫みたいだし、やるからには……」

「叩きのめさないとね!行くわよ!」


 ミミとキララは素早く駆け出したと同時に、跳躍して鎧騎士に立ち向かう。すると彼女達はお互い背中合わせでくっつきながら回転し始め、ドリルの様に頭部へと向かおうとしているのだ。

 ドリルの動きは螺旋を元にしていて、回転する事に威力が上がってくる。ミミとキララの回転もドリルの様に素早く、今でも破壊しようとする勢いを保っているのだ。


「「ドリルクラッシュ!」」


 二人の回転攻撃は鎧騎士の頭部に直撃し、勢いよく回転しながら破壊しようとしていた。更に摩擦によって頭部に熱が入り始め、全身に熱が伝わろうとしているのだ。


「熱い熱には水が効果的だ!すぐに離れろ!」

「「了解!」」


 杏の合図でミミとキララが鎧騎士から離れた直後、彼女は水の爆弾を投げ飛ばす。爆弾は頭部に当たって爆発を起こし、水が辺りに散らばっていく。

 すると、頭部に罅が入り始め、そのまま全体に伝わり始める。熱を帯びた鉄に対して急速で冷やせば、耐えきれなくなってヒビ割れてしまうのだ。


「キララ!最後の一撃はお前が決めろ!」

「これで終わり!アイアンキック!」


 最後はキララの強烈ドロップキックが炸裂し、頭部の一部が砕かれてしまう。それによって彼女は鎧の中に入り込む事が出来たが、いきなり真下に落下し始めたのだ。


「きゃあああああ!!」


 キララは悲鳴を上げながら落ちていき、とある場所に不時着してしまった。あまりの高さなのでお尻が痛くなるのも当然だ。


「痛い……ん?」


 キララが泣きそうになったその時、目の前に扉を発見する。気になった彼女はすぐに扉を開けると、そこはコクピットの様な部屋が待ち構えていた。ファンタジー世界でありながらSF展開となるのは想定外で、彼女がポカンとするのも無理なかった。


「まさか侵入者が出てくるとはな……どうやらセキュリティが甘いみたいだな」

「そ、その声は!?」


 キララが声のした方に愕然とする中、コクピットにいる者はその姿を見せる。その正体を見たキララは目に涙を浮かべていて、驚きを隠せないのは当然であるのだ。


「なんでアナタがここにいるの!?裕太郎!」


 そう。コクピットにいる者の正体は、かつてキララの仲間としていて、アークスレイヤーによって死んでいた裕太郎だったのだ……

まさかの展開!鎧騎士はロボットで、中にいるのは死んだ筈の裕太郎!果たしてどうなるのか!?


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― 新着の感想 ―
なんと鎧騎士はロボット!! そして中からは死んだはずの。 続きも楽しみです!
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