第225話 新たなる試練へ
今回は会議です!
「さて、戦いも終わったところで、これより会議を行う」
闘技場での戦いの後、王様の宣言で会議が行う事になった。零夜達ブレイブペガサスは勿論、王様、ウサギ、桃太郎、金太郎、浦島太郎、アラジン、シンドバッドなどのおとぎの世界の者達も参加している。
因みに零夜はミミとルリカを抱き寄せていて、美津代は彼の背中に抱き着いている。エヴァとキスしていた事を嫉妬していた為、三人が落ち着くまでこの様な状態となっているのだ。
「現在の状況については四天王とカボチャ男爵がいる限り、おとぎの世界に平和が訪れる事はない。四天王についてはウサギから説明は聞いているな?」
王様からの質問に対し、零夜達は真剣な表情でコクリと頷く。彼等はこの世界に来る前にウサギから事前に聞いている為、対策や挑戦するメンバーなどは既に決めているのだ。
「ええ。恐らく奴等は目的の為なら、どんな手段でも使ってくると思います。モンスター達も仕掛けてくると思いますので、要注意です」
零夜の説明に王様達も納得の表情をしていて、カボチャ男爵一味にますます警戒していく。カボチャ男爵だけでなく、四天王も手強い連中ばかり。しかし、零夜達はトップクラスの実力を身に着けている為、彼等がどの様な戦いを繰り広げるかに注目だ。
「そうだな。だが、ウサギがブレイブペガサスを呼んできてくれた事で、ここからが反撃となる。奴等の野望を終わらせ、おとぎの世界の平和を取り戻すぞ!」
「「「おう!」」」
王様の宣言に零夜達が拳を上げながら応えたその時、扉が乱暴に開かれる。そこには赤い頭巾を着用している金髪の女性がいて、可愛らしい服を着ていた。この様子からすると赤ずきんだが、年齢的には女子高生ぐらいだろう。
「遅くなって悪いな。帰ってきたぜ!」
「おお!赤ずきん、無事だったか!」
赤ずきんが帰ってきた事で、王様達は喜び一色で彼女を迎え入れていた。赤ずきんもワンダーヒーローズの一人として活動していて、怒らせると鬼も逃げる凶暴な性格が持ち味。その為、子供達から怖がられているのが難点だが。
「敵の情報だが、四天王にはモンスター達と中ボスが各一人いる。更にカボチャ男爵についてだが、奴は魔術格闘の使い手で女性達を次々と召喚してくるからな」
赤ずきんからの報告に対し、その場にいた全員は驚きを隠せずにいた。敵はカボチャ男爵と四天王だけでなく、中ボスやモンスター達もいる。そう簡単にカボチャ男爵の元には行けないのはご尤もであるが、立ち向かうしか方法は無いのだ。
「奴が召喚する女性達は、碌でもない者共が出てきそうだな」
「せやな。ワイ等はこの街を守る義務があるさかい。こうなるとブレイブペガサスが頼りや」
王様と金太郎の意見に桃太郎達も同意し、零夜達に期待を寄せ始める。零夜が桃太郎を破り、エヴァは王様を倒した実力を持つ。それによってブレイブペガサスの強さが認められ、彼等ならカボチャ男爵を倒せる事を信じているのだ。
「なるほど。アンタ等がブレイブペガサスか。王様と桃太郎を打ち破ったそうだな」
赤ずきんはジロリと睨んだ表情をしながら、零夜達に視線を移す。初めて出会う相手に対して疑問に思うのも無理ないが、彼女は善悪の区別を一瞬で見分ける事ができる。なので初対面の相手には、こういう事をしないと気が済まないのだ。
「赤ずきんも俺達と戦うつもりなのか?」
「いや、アンタ等は敵じゃないし、その実力が本物である事は分かっている。アタシはアンタ等をサポートするから、宜しくな!」
零夜からの質問に対し、赤ずきんは首を横に振った後に笑顔を見せる。ブレイブペガサスは困っている人を放っておけない性格なので、赤ずきんはそれを知ったと同時に仲間である事を認めたのだ。
「感謝する。後は桃太郎達から技を伝授して、カボチャ男爵を倒しに向かいます」
「そうだな。しかし……零夜とエヴァの実力は認めたとしても、他の皆の実力を試す必要があるな」
王様はミミ達の実力をまだ確認していない事を自覚し、どうすれば良いかと考え始める。それを聞いた彼女達も、まだ自分達の実力を王様達に見せてない事に気が付いていく。
零夜は桃太郎を場外ノックアウトで勝利し、エヴァは王様をデッドバレーボムで見事スリーカウントを奪っていた。それに比べて自身達はまだ実力を発揮していない。どう披露すればいいのか考えようとしたその時、キララが何かを思いついた様に手を挙げる。
「その事ですが、確かブレーメンの音楽隊に猫がいないと聞きました。私が彼等の手助けをしたら、本来の力を発揮できるのでは無いのでしょうか?」
キララからの提案に王様は納得の表情をしていて、桃太郎達も同意していた。
現在、ブレーメンの音楽隊はロバ、イヌ、ニワトリの三匹しかいなくて、ネコが行方不明となっている。彼等はこのままだと力が発揮できないので、困り果てているのだ。
「なるほど。では、キララに関してはブレーメンの音楽隊の手助けを頼むぞ!ミミはサポートを頼む」
「はい!彼等の力になってみせます!」
「サポートは任せてください!」
王様はキララとミミに命令を下し、彼女は一礼した後に決意の言葉を述べる。ブレーメンの皆を救えるのは自分達しかいない以上、かなりの責任力が問われる事になる。この任務は重要でありながらも、選ばれし戦士としての真価が問われる事になるだろう。
「零夜はルリカは桃太郎からの技の伝授。エヴァとコーネリアは金太郎から格闘技術を学ぶ事。他の五組と美津代については……とある任務を受けてもらう」
「「「とある任務?」」」
零夜達とエヴァ達は、桃太郎と金太郎から技の伝授を受ける事に。倫子達についてはとある任務が言い渡される事になり、彼女達は疑問に思いながら首を傾げる。
同時にウインドウが突如姿を現し、画面には山姥の姿が映し出された。見た目は凶暴であるのは勿論、残忍な性格となっているのだ。
「クリカラ山に山姥がいるが、奴によって被害が多く出ている」
「つまり山姥を始末する事ですね。それなら私に奴を始末する考えがあります!」
王様から山姥の説明を聞いたアミリスは、すぐに手を挙げながら自ら考えがある事を宣言。それにソニア達はは驚きを隠せず、一斉に彼女に視線を移してしまった。
「何か策があるのか?」
「ええ。三枚のお札の名作は読んだ事あるからね。カギとなるのは三枚のお札とお餅。それさえあれば大丈夫よ!」
ソニアからの質問に対し、アミリスはウインクしながら応える。彼女の知識はとても豊富であるが、その作戦でどう山姥を倒すかがカギとなる。一つのミスが命取りとなるので油断できないだろう。
「では、期待しているぞ。今日の会議はここまで。明日から任務と試練を開始する。では、解散!」
王様の合図で解散となり、全員がそれぞれの場所へと戻り出す。零夜達は赤ずきんの案内で宿屋へと向かっていたその時、城の方からどんちゃん騒ぎが聞こえてきた。どうやらカボチャ男爵が浮かれながら、ハメを外して遊んでいるに違いないだろう。
「奴は絶対に許せない。必ず倒すぞ!」
「ああ!」
赤ずきんの決意に零夜達も同意し、カボチャ男爵達を心から倒す事を誓った。おとぎの世界を混乱させた元凶を倒す為に……
零夜達は修行、ミミ達は試練へ。果たしてどうなるのか?
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