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第184話 観光の事前準備

今回は行き先を決めます!

 広場での説明が終わってからその夜、零夜達十七人は旅行の計画を話し合い始めていた。旅行を立てるには事前に計画を立てる事が重要なので、皆で話し合う必要があるのだ。


「旅行の計画だけど、まずはエリアを再確認してみよう。」


 零夜はウインドウを開いてエリアを確認してみると、そのエリア内容はこうなっているのだ。


・山口市

・下関、宇部市

・防府市

・萩市、阿東徳佐

・下松市、光市

・周南市

・岩国、柳井市


「まあ、エリア毎の行き場所に関しては大体決まっているけどな。まずは岩国と柳井から!」


 零夜の合図と同時に、皆が手を挙げながら意見を述べようとする。彼女達も山口県の名所を事前に調べている為、行きたい所が多くあるのだ。


「岩国の錦帯橋はどう?あそこは多くの人が訪れているし、ソフトクリームのお店もあるの!特に様々な種類があるみたい!」


 日和の説明に倫子達も興味を持ち、錦帯橋に行きたそうな顔をしている。どうやら目的はソフトクリームの様だが、いい場所が決まっただけでも良いだろう。


「まあ、岩国と柳井については錦帯橋で決定だな……」


 零夜は複雑な表情をしながら承認し、岩国と柳井エリアでは錦帯橋に決まったのだった。


・岩国市、柳井市:錦帯橋(岩国)


「じゃあ、次は周南市ね。周南と言ったら徳山動物園があるわ。そこに行く?」


 ミミが周南エリアは徳山動物園に行く事を提案。それを聞いたエヴァ達も同意し、周南市は意外と早く終わる事ができたのだ。


・周南市:徳山動物園


「次は……下松と光だな。確か下松は健康パークがあると言っていたが、折角のリフレッシュに行ってみるか?」


 下松では零夜が健康パークを提案。戦いによる日々の疲れを癒やす為に、リフレッシュしようという事だ。アークスレイヤーとの戦い続きもあるので、日々の疲れを癒やすには持って来いと言えるだろう。


「確かそこはプールがあると言っていたわね。折角だから皆でプールに遊ぶ?」

「「「賛成!」」」


 ミミの提案にヒカリ達は賛同するが、倫子と日和は首を横に振る。何か理由があるのか気になり、マーリンが彼女達に視線を移し始める。


「何か問題があるの?」

「うん……ウチ、泳ぐの苦手なんよ……」

「私もあまり泳ぐのはちょっと……」


 そう。倫子と日和は泳ぐのが苦手で、プールに入る事に抵抗してしまうのも無理はない。しかし、健康パークについては問題なく了承しているので、その点については問題ないだろう。


「そういう事ね。なら、私が教えてあげるから!私の指導で泳げる者が多く出た実績があるからね」

「じゃあ、ウチもお願い!」

「私もお願いします!」


 マーリンは倫子と日和に泳ぎ方を教える事を提案。それに彼女達も反応し、マーリンにお願いをしたのだ。泳げる事が多く出たというのなら、真っ先にその人の指導を受けた方が良いだろう。

 何はともあれ、これで下松と光も問題なく決まった様だ。


・下松市、光市:健康パーク(下松)


 残るエリアは山口市、下関市と宇部市、防府市、萩市と阿東徳佐のみ。皆がどうするか考える中、ジェニーが挙手をしてきた。


「私、防府に行きたい所があります!」

「何かいい場所あるの?」


 ジェニーからの提案に、ヒカリは疑問に感じながら彼女に視線を移す。どうやら何か提案があるみたいで、皆はジェニーの話を聞く事に。


「ええ。折角なので防府天満宮にお参りするのはどうでしょうか?私、神社に興味がありますので、是非とも行ってみたいのです!」


 ジェニーは防府天満宮に行く事を提案し、自身が神社に興味がある事を告げ始める。

 ジェニーは浅草神社に初めて行った時、御朱印やおみくじ、お守り等に興味を持ち始めた。特に日本には多くの神社があると知り、御朱印集めを実行しようと計画を立てている。だからこそ、防府天満宮に行く事を提案したのだ。


「俺も防府天満宮に行きたいからな。なら、防府はそこにするか!」

「はい!ありがとうございます!」


 零夜はジェニーの提案を了承し、彼女は笑顔で一礼。こうして防府は防府天満宮に決まったのだ。


・防府市:防府天満宮


 残るエリアは三つ。山口市、下関市と宇部市、萩市と阿東徳佐となっている。皆がガイドブックなどで調べる中、アミリスがある場所に興味を持ち始める。それは萩市にある吉田松陰の生誕した家である。


「私、日本の歴史に興味あるから、そこに行きたいの。明治維新の切欠となった話も興味あるし」


 アミリスはガイドブックにある吉田松陰の家を指差しながら、ここに行きたいとお願いする。彼女は歴史が好きなので、日本だけでなく世界にも興味を持っている。だからこそ、吉田松陰の生誕した家にも行きたいのだ。


「勿論それも許可するよ。萩と徳佐はここにするか!」

「ありがとう!」


 零夜はアミリスの提案を承諾し、萩と徳佐も決まったのだ。


・萩市、阿東徳佐:吉田松陰生誕の家(萩市)


「後は山口市と下関、宇部だな。アタイと杏は下関の巌流島に興味がある。武蔵と小次郎の戦いを知りたいからな」

「ああ。あそこは是非行きたいからな!」


 ソニアと杏は戦いが好きなので、巌流島を推薦する。巌流島は武蔵と小次郎が戦っていた場所なので、是非とも行きたい気持ちが強いだろう。


「よし!下関は勿論これだな!」


 零夜も勿論巌流島を承諾。彼もまた巌流島には興味があり、一回行った経験を持っている。更にこの島では二人のレスラーによる一騎打ちも行っていた為、プロレスの伝説を残した場所でもある。まさにプロレスラーを目指すなら、一度は訪れる必要があるだろう。


・下関、宇部市:巌流島(下関)


 残るは山口市のみ。そこでは温泉、瑠璃光寺五重塔、中也記念館、雪舟庭、ザビエル記念聖堂など様々な名所が多くある。しかしどれを選べばいいのか悩みどころだ。

 皆が悩みまくってから十分後、美津代が瑠璃光寺五重塔を指さした。何か気になる事があるそうだ。


「山口は大内文化が栄えていたと聞いていたし、この五重塔も興味あるわ。今は修復中だけど、見に行きたいの」


 美津代は大内文化に興味がある為、この五重塔に行きたいとの事。もしかすると新たな発見もあるかも知れないし、知らなかった歴史も見つかると考えているのだ。


「そうですね……じゃあ、山口市は五重塔にしましょう!」

「ええ。お願いね」


 零夜は美津代の意見を承諾し、山口市は瑠璃光寺五重塔に行く事に決定。こうして各エリアの行き先は見事決まったのだ。


・山口市:瑠璃光寺五重塔

・下関、宇部市:巌流島(下関)

・防府市:防府天満宮

・萩市、阿東徳佐:吉田松陰生誕の家(萩市)

・下松市、光市:健康パーク(下松市)

・周南市:徳山動物園

・岩国、柳井市:錦帯橋(岩国市)


「旅行については木曜日から。それまで準備は忘れるなよ!」

「「「はーい!」」」


 零夜は倫子達に準備を忘れない忠告をし、彼女達はそれに応える。こうして旅行の打ち合わせは終わりを告げたのだった。



 その頃、何処かの世界にある平原では、零夜達の行動を神室とベクトルが察知していた。彼等が山口県を旅行すると聞き、どうするか考えていた。


「奴等が旅行となると、これは阻止しなければならない。だが、マナーは守らないといけないな」

「そうだな。しかし、ここは誰かを派遣して貰う必要があるが……」


 ベクトルがどうするか考えたその時、黒いローブを纏った七人が姿を現す。同時に一人の男も姿を現したのだ。


「ここは我々仕事人にお任せあれ。必ずや奴等を倒しましょう」

「では、頼むぞ!」

「「「はっ!」」」


 八人の仕事人は一礼したと同時に、その場から転移した。それと同時に零夜達の旅行はとんでもない展開に入ろうとしていたのだった。

観光は思いもよらぬ展開に。果たしてどうなるのか……


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― 新着の感想 ―
いよいよ行きたい場所もでていざ旅行へ!! 果たして!? 続きも楽しみです(´꒳`*)
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