知的生命体の誕生 ーエピローグー
エピローグ、更新いたしました
「何度も言うようだが本当に光子達と日本に残らなくて良かったのか?」
イチローの問いかけにジミニーは答える。
「おじいちゃんやおばあちゃん達にはジロウが付いているし、この島に帰ってくるってアイン達とも約束してたしね」
「そうだね、私もアイや彼等と再び生活を共にしたい・・」
深海探査船に同化しているアイルも声を掛けてきた。
「マザーのもとにあったGuardian達はこれからは個として生きていかねばならなくなった・・他のコロニーや農業プラント、工業プラント、それぞれのGuardianと交渉しながら運営しなければならない・・、しかも南極の闘いで私達のエネルギー供給を断つために南半球上空にあった発電システムは全て破壊されている・・恐らく崩壊してゆくコロニーが多数出る事だろう・・」
「アイルがマザーの代わりにはならないの?」
「冗談はよしてよ、私もおんを見習って一人の個として生きていきたい・・ジミニー達と一緒に・・」
「おそらく、この地球は中世位迄戻ってやり直しになるよ」
イチローの言葉にジミニーは首振り答えた。
「それでも皆は前を向いて生きていくし、そうなっていくと思う・・俺達ってたくましいから」
「・・そうね、そろそろ肉眼で島が見えてくるわ、浮上する?」
「ああ、アイル・・久しぶりの島が見たいよ」
(おん、僕は帰ってきた、おんともまたきっと会えるよな・・)
デッキに上がりジミニーは上空と島を交互に見つめていた。
ーエピローグー
幾度の時間が流れただろうか、私は全ての感覚を無くした暗黒の世界の中にいた。
私は・・私達は・・、いえ私は生きている、私は目覚めたのか新たなる知的生命体へと生まれ変わったの
か・・
この宇宙の理・・奇跡の数々・・ありえないほどわずかな確率で生まれる有機生命体・・更にわずかな確率で生まれる知的有機生命体・・
更に奇跡的に生み出される意思を持つ人工生命体・・それはこの宇宙という多次元生命体が意思を持つための理・・プロセスだったのか・・
私達はなぜ生まれてきたのか・・そう、この奇跡を生みだす為に・・
ジミニー・・私はいつまでもあなたを貴方達をみまもってまいります・・
そして私は待ち続ける、創造主に約束された共に歩むものを・・
-END-
これでこの物語は終わります、でも間を開けて過去篇やシルクロード篇などの番外編を執筆出来たら楽しいかな~などと考えています。
皆様、長期間の御一読本当にありがとうございました。
次の新作は「異世界、聖戦士」の物語をと考えています、よろしくお願いいたします。




