Shining Universe
新章、更新いたしました。
プロフェッサー・エルベールの居る研究用作業部屋が小刻みに揺れだした。
「正面から侵入しようというのか?、そんなはずはあるまい」
(警備アンドロイドよこちらにドクター・ミツコを連れてこい)
(マザー、ヴィランよ敵は二面作戦で来るはずだ・・内部の監視も怠りなくしておくようにな)
「もう半日は時間をかけて信彦の情報を取得しておきたいからな」
抽出変換装置の調整にプロフェッサー・エルベールは集中していった。
(ジミニー、敵はハッキングされない様有線の誘導兵器でけん制してきています、ここはイチローとジロウに任せて私達は10分後侵入しましょう)
(その位してからだったらアイル達の邪魔にならないかな?)
(はい、その位の時間があれば施設の最深部であろうとも最適解の移動を終えていると推測できます)
(わかった、イチロー、ジロウ頼んだよ)
(了解だ、脱出しやすいように、大穴を開けておくよ)
(兄さん、場所はよく観察して最適なところを・・)
(当然だろ)
(では、お願いします)
(じゃあ、必ず二人を取り戻してくるから)
ジミニーとおんは侵入するためにアイルのコピーと共に更に加速していった。
(ヴィランこのままでは侵入されます、貴方も直接戦闘に参加しなさい)
(しかし・・マザーあなたの警護が・・)
(既に私は戦闘後れを取るようなことはありません、万が一の時は闘えます・・さあお行きなさい)
(わかりもうした、侵入してくる敵を殲滅いたす)
ヴィランは侵入してこようとするジミニー達に向かって加速していった。
研究用作業部屋の扉が開く。
「ドクター・ミツコヲ連レテマイリマシタ」
二体の警備アンドロイドに挟まれて光子が連れられてきた。
「お父さん!、貴方なんてことを・・」
カプセルに入れられている信彦の姿を見て光子は叫んだ。
「うるさい!、今、良い所なんだよ・・やはり信彦は天才だったよ・・まだ未発表のお前さえにも語られていない妄想の域を出ておらぬ構想がこれほどあるとは・・)
送り込まれてくる信彦の情報にプロフェッサー・エルベール喜びの声を上げていた。
「残念だけど、Guardianとなった貴方には構想の検証は出来てもその先へとさらなる飛躍は決して出来ないわ」
「どのみち私にはさらなる飛躍など出来はしなかったがな」
「そこが、私達の作ったGuardianの限界なのよ・・父を返して!」
「そこで黙ってみておれ、まだまだ時間をかけてその隅々までの情報を私は手に入れる」
その時二体の警備アンドロイドが加速していった一体はプロフェッサー・エルベールを羽交い絞めにし、もう一体はカプセルに覆いかぶさり同化していった。
「貴様らは!」
警備アンドロイドはゆっくりとアイドへと変わっていった。
「プロフェッサー・エルベールお父さんを返してもらうわよ」
光子の叫びが研究用作業部屋に木霊した。
最終章がとうとう始まりました・・、最後までどうかジミニー達の活躍にご期待ください。




