プロフェッサー・エルベール(7)
更新いたしました。
「ジミニーこれからどうしますか?」
おんがジミニーに尋ねた。
「当面はと言った言葉が気になるし、二人は決して協力はしないと思う」
「協力が得られなければ当面じゃなくなるか・・」
イチローが重い口調で答えた。
「あまり時間を空けては二人が危険です」
ジロウははっきりと現状を分析していた。
「私が、私とアイドで潜入しよう、少しでも隙間があれば私達は潜入できる、おんが以前コロニーでやった様に」
アイルの言葉におんが答える。
「私も行きましょうか」
「いや、マザーを欺く為にもおんは私の姿に分裂して正面からゆっくり攻略くれないか?」
「分裂ですか・・」
「身体を二つの意思に分裂するのが嫌いなら、足先でロープみたいに目立たない様繋いでおけば良いよ」
「そうします・・」
「とにかく、私が以前いた所だ任せてほしい」
「そうだね、すまない・・、でも危なかったらすぐに連絡してくれ・・」
「旨く行きそうでも陽動が必要で連絡する可能性も有るわ・・任せてよ」
そう言うとおんと二人で基地に向かって加速していき、その後離脱し再びおんとアイルとして侵入口に向かって皆と合流してきた。
「じゃあ皆でChange(変身)しよう」
再びジミニー達は戦闘態勢に入った。
「プロフェッサー・エルベールお呼びですか」
ヴィランが一礼して研究用作業部屋に入ると奥のカプセルの中には信彦が横たわっていた。
「ヴィラン問題はないか?、ドクター・ミツコはどうしてる」
「はい、問題ありません、ドクター・ミツコは警備アンドロイドに見張らせて作業部屋に閉じ込めております」
「私はこれからしばらく抽出変換装置の調整にかかりきりになる、お前はマザーの元に行き外の連中の対応を頼む最悪の時にはドクター・ミツコを盾に交渉しろ、それでも攻撃を仕掛けたらまだ完成しておらんがマザーを戦闘モード変えても構わん、マザーも了承している」
「拙者が判断してよろしいのですか?」
「信彦の持っている知識があれば・・、マザーを次世代型と同様に完全な形での身体を与えられるはずなのだがな・・」
「自由に身体を変化できるようになるのでござるか?」
「今のままでは残念だが大きさは変わらんが・・対等には戦えるはずだ」
「では、そのようにお伝えするでござる・・」
「いや、私はもうGuardianだぞ・・全て伝えておる・・、この抽出変換装置の調整に集中したいだけだ」
「ドクター・ミツコは最悪の場合どのように・・」
「まだ、これからも良い閃きを起こせる人材だとは思うが・・奴らの手に渡る様なら処分せよ」
ヴィランは一礼して研究用作業部屋を離れた。
(さて、潜入はしたが・・暫くはセンサーだけが頼りだな・・、上手く相手のセキュリティを騙しきれれば良いけどね)
アイルは身体を伸ばせるだけ伸ばし静かにハッキングを開始した。
次回、ジミニー達の活躍にどうかご期待ください。




