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白い砂漠(7)

更新いたしました。

  「やっと、3体か」

イチローが細切れになり襲ってくる白熱の炎を個別に破壊していく。

「こちらも、これで、やっと4体です」

ジロウも無数に襲ってくる白熱の炎の塊を躱しながらの攻撃に苦戦していた。

「熱によって雪が解け足元が滑りやすくなっているからな」

すると突然嵐の様な攻撃が止まり、一つの青白い炎のムササビの塊へとなっていき大空高く舞い上がっていった。

「撤退した?」

「ああ、アイルがもう一体を撃破したみたいですね」

「なるほど、分が悪くなったので引き上げたのか」

「強敵でしたね」

「それでも・・サブロウの方が強かったよ」

「ですよね・・」

ムササビ型Guardianの去った方向を見つめながらジロウは頷いた。



「アイド、再びマザーの元で働くつもりはないのか」

アイドに追い詰められた蝙蝠型Guardianが逃走しながら話しかけてきた。

「私は今、姉のアイルの並列意思の一つに過ぎない、それにマザーはもう長くないよ我々次世代型Guardianが2体本気を出せばな・・」

「そんな事はない、我々にはプロフェッサー・エルベールが付いている、マザーは無敵です」

「ほう、プロフェッサー・エルベール・・第一人者か、ただデカイだけのマザーにも戦闘能力が有ると・・」

「必ず独立した意思を持たせてもらえる・・だから付いて来なさい」

「悪くはない・・が」

次の瞬間、アイドは蝙蝠型Guardianを捕まえると握りつぶした。

「私は今の環境の方が昔よりも心地よく感じているんだよ・・なんでかな姉さん・・」

そう呟くとまた大の字になって地上に倒れた。

「充電が全然追いついてないけどちゃんとやったよ・・」

アイドはアイルとの関係に新たな感情を芽生え始めていた。



「プロフェッサー・エルベール・・、生きていたのですね」

おんが突然ジミニーに話しかけてきた。

「プロフェッサー・エルベール?」

「今、アイドから情報が入ってきました・・、プロフェッサー・エルベールがマザーの元に居ると・・」

「何者なの?」

「Guardian開発の第一人者で・・、あなたのお父さんの祖父であり、お父さんが命を懸けて戦っていた相手です・・」

「え、・・・」

「軍需企業に資金を出させ、各国の政府を利用し・・、全てはあの男によって仕組まれていた・・」

「・・何が望みだったの?」

「わからないわ、わかりたくもないけど・・、でもジミニー、人間の中には彼の様な思考をして行動をとる人もある程度いるのよ・・残念ながらね・・」

そう答えるおんを見つめながら・・ジミニーは様々なコロニーで出会った人々の事を思い返していた。








南極でのジミニー達の活躍にご期待ください。

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