白い砂漠(4)
更新いたしました。
「なにあれ・・」
待ち構えていたであろうGuardianを見るなりアイルはげんなりとした顔で呟いた。
(見た事のない軍用?Guardianです)
(ジロウが見た事のないタイプって事は新型なのか・・、アイル?)
イチローが確認する。
(あんなの見た事ない・・、あんなのがGuardianなの)
黒いクリスタルのなかに動物の骨格を白く光らせたそれは異様な姿を見せていた。
(一体の骨格はムササビ、もう一体は蝙蝠の骨格の様です)
(信じられないが新型の軍用Guardianだろう)
待ち構えた二体のGuardianは大空へと羽ばたいた。
翼を広げたアイルは蝙蝠型のGuardianに向かって飛び立っていった。
(兄さん、我々はムササビタイプの方を)
(わかった、いくぞ)
イチローは挟み込む体制になる様更に加速し回り込む、南極での戦いが今、始まろうとしていた。
「みんな大丈夫だろうか?」
「押されている様でしたら、サイドカーを自走させて、私達も加わりましょう」
「僕たちが上陸してからまだ2、3時間、このエリアに上陸するのがもうバレてたのかな?」
「日本で、深海探査船を修理していたのは上空から見ていたでしょうから・・、しかし上陸場所はかなり絞れるとはいえ予測は困難だったと思いますが・・」
「もしかして、海中もソナーだらけだったりして・・」
「この大陸はマザーの本拠地ですから考えられますが、ソナーらしきものは発見できませんでした」
「しかし待ち伏せされていた、どこかにソナーがたくさん見つからない様に設置されてたんだろう」
「だとすると、深海探査船が危険ですね」
「ちゃんと連絡が来ると良いけど・・、なんかやな感じだよ」
戦後、南極海の海洋生物にソナーや各種センサーを大量に設置、放流されていたことを誰も・・アイルでさえも知らされてはいなかった。
「ふふお嬢さん、いえGuardian Serialnumber000999、次世代型との戦い楽しませてもらいましょう」
そう言うと白い白骨の骨格は金色に輝きさらに加速した。
「真似をするな!」
アイルもその全身を黄金色に輝かせアーマー形態となり対峙した。
「貴方達は飛ばないのか、飛べないのか」
大空を旋回しながら冷笑をイチローとジロウに浴びせた。
「飛ぶだけなら、良い的だろう」
イチローが左手のレールガンを使用し打ち込む、するとムササビの白骨が白く輝き炎の塊をぶつけて身を守った。
「飛べないブラックと同じGuardianの出来損ないは地面にでもうずくまっておけ」
そう叫ぶと全身から地上に無数の炎の塊をばらまいた。
「兄さん」
今度はジロウが身体から荷電粒子の塊を複数放ち炎の塊にぶつけイチローを守った。
「サブロウと同じがなんだって!」
イチローの叫びが戦場に木霊した・・。
南極でのジミニー達の活躍にご期待ください。




