白い砂漠(3)
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「忘れ物はないわね」
「大丈夫だよ、おんがチェックしてくれたし・・」
「じいちゃん達こそ大丈夫?、ずっと深海で過ごすんだから」
「一月は大丈夫じゃよ、必ず帰って来いよ無理はせず、見極めも大事じゃからな」
信彦はジミニーの肩を叩きながらま直ぐな目で語った。
「では、お連れします」
そう言うとイチローとジロウは二人を深海探査船のハッチへと抱きかかえ跳躍した。
二人を乗せた探査船が海に潜り終えるのを確認して後に、2台のサイドカーにおんとアイルが同化し運転席にはイチローとジロウがまたがり、側車にはジミニーとジミニーの食料や飲料水備品を積んでいよいよマザーの本拠地への出発となった。
「わ~、ペンギンだ」
「あ、アザラシもいる」
走り始めて暫くすると白い砂漠と呼ばれている南極大陸も海に近いこのエリアの初めて見る野生動物達にジミニーが見とれていると、その上空に海鳥たちの群れが通過していった。
「あれ・・何かに追われている?」
(いますね)
(ああ、あの向こうだな)
「Guardianか」
「兄さん、早めにChangeしておきましょう」
「おん、僕たちはどうする?」
(軍用Guardianは二体の様ですジミニーはこのままアイルと共に食料を守っておいて下さい、まずは私達が様子を見てきます)
そう言うとサイドカーとジミニーをアイルに守ってもらう様話すと、アイルが。
「私が行くわ、アイドの経験値以外に私の実戦経験がもう少し欲しい」
「わかりました、イチロー、ジロウ、よろしいでしょうか?」
「ああ、問題ない俺達も新しい機能を試さなければならないし、アイルの戦闘力も気になるしな」
「僕の新たな力を試してみるよ、よろしく」
そう答えると二体の待ち構えるエリアへと加速していった。
「潜航、降下が止まったわ」
「現在の潜航深度は約200メートル、まだ降下するはずじゃが」
「何かに引っかかった?・・少しずつ上昇し始めました」
「ベント全開・・、駄目じゃ・・上昇し、3時の方向に引っ張られておる」
「お父さん、これは・・」
「捕獲されてしまったかな」
「積み荷のサイドカーを組み立てる前にすぐに潜航しておくべきだったわね・・、ジミニー・・御免・・」
後悔する光子と信彦、二人を乗せた深海探査船は本来潜行して後、南極大陸から離れた場所で最浅深度へと上昇して連絡を取る取り決めだった、しかしジミニー達に連絡の取れぬまま拿捕される事となった。
そうジミニー達を待ち伏せている二体の軍用Guardianは囮として待ち構えていたのだった。
南極でのジミニー達の活躍にご期待ください。




