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白い砂漠(2)

更新いたしました。

  「船で南極に向かうと時間を無駄に消費しているように感じるよね」

アイルがおんに甲板に出て一日一回の充電のルーティンをこなしながら言った。

南極に向かって二週間、深海探査船は赤道を超えようやく南半球に入っていた。

「私達だけなら無人偵察機に同化したり、この前のアイドの様にミサイルの弾頭部分に乗り込んで一気に宇宙空間から舞い降りるなんてことも可能だけど、帰りの事を考えると、この深海探査船での移動しかないですよ」

「船を止めなきゃ釣りもできないしな~」

ジミニーもハッチから首だけ出して退屈そうに呟いた。

南極へと向かう深海探査船には信彦と光子、イチローとジロウ、そして寒冷地仕様に改造したサイドカー2台が解体され積み込まれていた。



「マザー、どうやって俺の持つ服従システムを躱してしておれの思考迄もコントロールしていた」

高周波実体弾のショットガンを向けながらブラックは質問した。

「簡単な事よ、その服従システムを開発したサーシャにアドバイスをしていたのが私だからだ」

突然マザーの背後から車椅子に乗り見た事のない型の軍用Guardianに付き添われていた老人が答えた。

「プロフェッサー・エルベール!、生きていたのか」

ブラックが叫ぶと同時に。

「Serialnumber000003 ブラック、作戦を遂行出来ずに逃げ帰った貴方を処分する事とします」

マザーの言葉と共に黒いそれぞれ別の動物の骨格を浮かび上がらせた死神の様な軍用Guardianが三体が上空より突然、ブラックに襲い掛かってきた。

「貴様らはいったい」

そう叫び、羽交い絞めにされながらブラックは口笛を吹く、しかし全く効果はない。

「服従システムは効かんよ、私が新たに作り出したマザー親衛隊用Guardianだからな」

エルベールは、青白い顔に微笑みを浮かべながら呟いた。



「シーフードカレーできたよ」

「夕食の時間ね」

「今はこれだけが楽しみだものね」

「ジミニー、いつもすみません・・」

「いいよな、味覚を共有できるなんて」

「兄さん、毎回同じ事を・・知らずにいた方が・・、知ってしまうと後戻りできなくなる様な・・」

「うむ、難しいのう・・、基本的にGuardianは生物の食物連鎖から外れておるからな・・」

「本当はみんなで食べれたら良んだけどね」


カレーの匂いが充満する船内で賑やかな夕食会が始まった。






南極でのジミニー達の活躍にご期待ください。

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