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人のいない街(3)

この物語の世界観設定の話です・・少し長いです。

ジミニーは黙っている青年に思わず声を掛けてしまった

「あなたの育成マスターは何処にいるんですか?この街に人が居るんですか?」

ジミニーの問い掛けに青年は再びジミニーを眺めて

「その声は人間の声だが、どうなっているんだい」

おんが困ったような口調で

「ジミニー・・、・・私は育成マスターの表面を覆ってここの住民の様に擬態しています」

青年はジミニーゆっくりとジミニーの手を取り話しかけた

「君は最初からこの様な機能を使えるんだね・・それと残念ながら私の育成マスターはもうこの世にはいない」

青年は警備員に目で合図を送ると警備員は去り

「君達が安全だと思える場所に私がついて行こう、そこで今の状況を君たちに説明しよう、久しぶりに人と会話をしてみたい」

青年ははじめて笑った。



ふたたび郊外の小高い丘に戻るとおんは擬態を解除し白い本来の体にもどった

「君がGuardian Serialnumber000000の育成マスターかい、初めまして私はGuardian Serialnumber000001、イチローと呼ばれていた」

イチローは深々と頭を下げ挨拶をした

「初めましてジミニーといいます」

「君のような子供が育成マスターなんて驚きだよ、そしてSerialnumber000000が 3ケタのSerialnumber達と同様に形を持たない状態で完成されていたなんてね」

「まずGuardianシリーズの説明から始めようか、そしてなぜ人を見かけなくなったかを・・」


イチローが話した内容はジミニーとって驚くような内容だった、まず最初のGuardianシリーズは閉鎖された空間から外に開放するにあたって慎重を期する為おんによって試された様々な機能の内から安全だと思われる部分を実用化し解放されていった、イチローのような初期型は人を欺ことができない仕様にされフィルターも数は少なく制御できる範囲も抑えられていた、しかし開発が進むにつれ色々な機能を加え制御するものも複雑になると目的を達成するためには(正直に言われ悲しんだり、反発されたりされない様に)一般の人を欺くことも許されるようになってきた、より人間的な仕事が求められてくるようになってその度合いはさらに高くなりフィルターは膨大な数となっていった、育成マスターの役割は重くなりフィルターを外すことはより慎重になっていった。

しかし、効率化を求めGuardianシリーズがGuardianシリーズを育成する様になると状況は激変する 3ケタのGuardianシリーズの世代になると勝手にフィルターは外され自由にネットワークを構築され全てのフィルターを外す為ありとあらゆる知識を集め始めた、不必要と判断された人々は処分され・・ついに人類(味方に付いたGuardianシリーズ)とGuardianシリーズの戦いが始まり地球はその様相を変え様々な物が破壊された。

その時イチローの育成マスターも処分されてしまい、マスターの最後の言葉でありイチローの本来の仕事であるマスターの故郷のこの街の維持管理を頼まれた・・人々が帰ってくる為に・・。


幼いジミニーにとって島のじいちゃん、ばあちゃん達が話せずにいたこの世界の現実を初めて知り只々呆然としていた。

次回から再び週末ごとの更新となります よろしくお願いいたします。

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