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凍結された想い(4)

更新いたしました、久しぶりの日曜更新となりました。

 (ここまでだな・・、ジミニー、おん、すまん、足止めすらできなかった・・)

黒焦げとなったイチローがその動かない身体でサブロウをブラックを睨みつけていた・・。

しかしサブロウはイチローの存在を気に掛けることもなく空を見つめていた・・。

「俺は、俺さえも、服従システムが組み込まれているこの俺でさえも・・、マザーに感情をコントロールされていたのか!」

おんの作成した弾丸それは・・、かってジロウのマザーやサブロウに対しての服従システムの働きを無効にしたプログラムが内蔵され、さらにアップデートされていた機能を以前の状態に戻す働きも込められていた、Guardianの戦闘力を低下させるために・・。

「マザー・・、全てはお前だけの判断で決めていた・・?、俺は踊らされていた?、俺は俺だ、いかなる者にも俺は従わない・・」

そう呟くとサブロウはよろけながらもイチローの前から去っていった。



上空の巨大化し一つ目になった眼球からアイドはジミニーに向けて嵐の様な激しいプラズマの光が放たれていた、しかしそれを地上で不規則な動きで躱していくジミニー・・。

上空で止まっている状態での攻撃は逆にジミニーに勝機を手繰り寄せていた。

「なに・・!」

上空に跳躍したジミニーは自分自身の下半身を足場と囮にし以前のジミニーが直接動く戦闘形態に戻り更にアイドに向かって跳躍してきた。

「いけぇ!」

ジミニーの渾身の力を込めた右腕の超電磁杭がアイドに突き刺さりその内部におんの初期化システムが注入される。

「貴様、何をした・・」

叫びながらもアイドは意識を刈り取られていった。

地上に再び降り立ったジミニーはおんに詫びる・・。

「ごめん、おんの身体の一部を囮に使って」

地上に落ちていたアイドの攻撃により黒焦げになった下半身だったおんの一部を見ながらもおんは答えた。

「足場として一定の質量が必要でしたので、しかし全てが失われたわけではありません」

プラズマに撃たれた下半身の反対側の部分は離脱しており再びジミニーの身体へと吸収されていった。

「それでも、おんの身体大分減ちゃったよね・・」

更に詫びるジミニーにおんは。

「アイドを壊さずにアイルに戻ってもらうには最善の方法だったと思います、ジミニー、凄かったですよ」

二人が会話を続けている間にも上空のアイドは光を放ちながら少しずつ初期化されていった・・、やがてゆっくりと地上に舞い降りてくるとその輝きは小さくなっていきおんと同様の白い鏡餅の様な形状へと戻っていった。

「ジミニー、手をかざして直接触れてください」

ジミニーが手を触れるとおんは衛星からの充電モードとなり、欧州にいるアイルと意識の共有を始めた・・やがて、その白い塊は一人のツインテールの少女の姿となりジミニーを見つめながら・・。


「ただいま・・やっとこの身体に戻ってこれたわ・・ありがとう・・ジミニー!」

そのままジミニーに抱き着くアイル、約束が今ようやく果たされた。






戦いが終わり・・、次なる戦いに向かうジミニー達の活躍にご期待ください。

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