凍結された想い
新章、更新いたしました。
「この先にアイドが待ち構えていますね・・」
「神の矢は大丈夫?」
「私達が進行方向を変えない限り撃ってこないと思いますが・・」
イチローが前方に見えてきた小高い丘の山頂に目を向けながら自分に言い聞かせるように呟いた。
「逃げるなって事か・・」
「ダミーの左腕ですが・・、手首のロックを外すと小さなレールガンの様なものをを内蔵しています、弾数は少ないですがブラックの高周波実体弾のショットガンに対しての切り札になると思います」
「ああ、ありがとう、ブラックは任せてくれ」
おんによってその身体の一部と結晶化した塊の一部を使用して武器としてイチローの失った左腕に接続されていた。
「アイドも限界以上のアップデートをおこなっているでしょう、危険です・・」
「でも彼らを最低でも無力化しないと、皆を安心して探せないから止むを得ないよ」
「私と同化しジミニーが私の身体を使って戦ってください・・、私は演算、制御などのサポートに徹したいと思います、限界を超えるような時間加速を行う事になります・・が、ジミニーがその身体で覚えている格闘センスはその加速について来てくれると確信しています」
そう言うとおんはジミニーをその胴体の部分に同化し納めるように一回り大きな巨体の軍用GuardianへとChangeした。
「よし、いくぞ!」
イチローも又Changeしアイドとブラックが待ち構える山頂に向かって加速していった。
「育成フィルターを開放したSerialnumber000000か楽しみだな、今度は絶対に逃がさん」
「ジミニーという育成マスターの人間の能力も同化し組み込まれているようです、その能力は未知数です、くれぐれもご用心ください」
「侮りはしないよ、全力で叩き潰してやる」
「では、俺はイチローを・・」
そう言い残すとブラック、Serialnumber000003は加速し消えていった。
「初めての一対一での次世代型Guardian同士の戦いとなる・・私が全てのGuardianの頂点となるのだ」
「Guardianがいるわ、神の矢を使った形跡もある」
「せっかく日立港に上手く接岸できたのにか?」
「Guardian同士の戦いが有ってるてことは・・もしかしたらジミニーとレイがこの地に来ているんじゃ・・」
「有り得るの、レイの育成フィルターが全て開放されているとしたら」
「思い出の地だからな~」
「ジミニーを助けなければ」
「早速研究所に、のんびりしている場合ではないぞ」
探査船の修復以外の目的が生まれたことが彼等には最高に嬉しい出来事だった。
新章での更なるジミニー達の活躍にご期待ください。




