人のいない街(2)
新年あけましておめでとうございます。
ジミニーは、忙しそうに仕事をこなしている街の人々(?)を見つめながら
(この人達には感情がないのかな、おんとは違って見える)
(はい、決められた動きをしてるだけの物体にすぎません)
(このこの街には何処にも人間はいないのかな)
(ジミニー、注意して下さい!こちらへ高エネルギー反応を持った物が近づいて来ます!)
街の奥からその人影は近づいてきた
(ジミニー、今のこの状態でしたらかなりの負荷を防ぐことができますが・・距離を置きますか?)
(いや、様子を見ようよ)
街の青年の様に見える人物が話しかけてきた
「やあ、君がGuardian Serialnumber000000から来たんだって、悪い冗談だよな・・Guardian Serialnumber000000は我々のプロトタイプでこの世界にはもう存在しないはずなんだが・・」
青年は睨みながらこちらの返答を待っていた
「いえ私は間違いなくGuardian Serialnumber000000ですが・・」
おんも言葉を選びながら正直に慎重に答えた
「他のGuardian numberがこの場所を偵察に訪れているとしか思えないんだが・・何が証明できるものはあるかい?」
(ジミニー、指を彼に向かって指して下さい)
ジミニーは青年を指さした
「私自身がSerialnumber000000です確認下さい」
「君が・・わかった確認しよう」
青年はジミニーの指先に指を当てた・・
しばらくそのまましていると青年は目を見開き
「君は本当にGuardian Serialnumber000000なのか信じられない!」
青年はジミニーをまじまじと眺めしばらく言葉をなくしていた。
やがて
「君は今まで何処に居たのか・・、とっくに廃棄されてると認識されていた」
「深海の研究施設でつい40時間ほど前まで眠っておりました・・その為その後のGuardianシリーズがどのようになったかもわかりません」
青年は頭を抱え
「なんて事だ今になって君が現れるなんて・・では育成マスターはどうなってるんだい、もう育成は完了したのかい?」
「育成は40時間程前に始まったばかりです」
「今から・・フィルターは一つも外れてないのか!」
青年は呆然としてまた思考をなくしていた・・。
1月5日に投稿したいと思ってます。