欲望の果てに・・
更新いたしました。
新章となります、よろしくお願いいたします。
それは一滴の雫の様だった・・。
大気圏外より降下してしてくる黄金色の雫は大気圏に突入するや眩い光を放ちジェル状の耐熱保護物質を少しずつ溶かしていった・・、やがて全てのジェルが無くなるとそれはクラゲの様に大きく広がり速度を落としゆっくりとクレーターだらけの関東平野へと降下していった・・。
神の矢の再稼働を知ったジミニー達は飛騨を足早に離れ旧中山道を筑波に向かって走行していた。
「凄いねこのサイドカーは」
運転するジロウにその側車に乗るジミニーが嬉しそうに尋ねた。
「ああ、途中の悪路も物ともしていない素晴らしい電磁サスペンションだよ」
隣のイチローの乗る側車には半分同化したおんが乗りこのサイドカーのシステムを検証していた。
「ジミニーこのサイドカー、特に側車の部分は自立して稼働することも可能なようです、Guardianの技術が多数使用されています・・、この側車に搭乗する者の安全を守る事が最優先とされています」
おんがそう答えるとイチローがジミニーに。
「多分、子供を連れてツーリングを楽しもうとして作成していたんじゃないかな?ジミニーの両親はバイク仲間だったのかもしれないな」
「この使用は子供の安全を考えれば説明が付きます」
おんも、納得しながら答えた。
「おん、君も制作に関わっていたのかもしれないよ」
ジロウがそう切り出すと。
「え・・、そうかもしれませんね、このサイドカー・・反応が私を知っているみたいなんですよ」
「このサイドカーの方がおんを覚えているんだ」
ジミニーが頷きながら微笑んだ。
「・・お待ちしておりました」
ブラックが深々と頭を下げた。
「お前までこちらに寄越したのか」
「はい、マザーはこの地、日本で全ての危険要因を断ち切る様にと」
「お前達カルテットはGuardian Serialnumber000001、000002を、私がGuardian Serialnumber000000を処分する手出しは無用だ」
「は、捜索しておりますカルテット達の連絡が入り次第合流いたします」
「こちらに向かっているのだな」
「この国の中枢が有ったこの地域に向かっているとの事です」
「今度こそこの地であの野鼠どもを処分してやる」
神の矢を自分の一部と同化させ地上へと舞い降りたGuardian Serialnumber000999 アイドはクリスタルの身体を黄金色に発光させながら不敵な笑みを浮かべていた。
ジミニー達の関東での次なる活躍どうかご期待下さい。




