人のいない街
人のいない街の章に入りました、少しずつですが物語は進んでいきます、よろしくお願いいたします。
ジミニーは街を眺めながら
「街に行ってみたいな、あの人影らしきものも気になるし」
おんは、軽くブルブルと体を震わせ
「ジミニー、どうしても行ってみたいのですか?あれは人工的な物体ですジミニーの安全を保証できません」
「僕は島以外での生活を知らない全ての事に興味があるんだ、頼むよ」
「わかりました、ジミニーの体を私でコーティングし人工的な物体として偽装させて下さい」
「そんなことが出来るのかい、頼むよ」
おんは、体を光らせゆっくりとジミニーの足元から覆っていった
「これで人工的な物体だと認識されるはずです、ジミニーが喋りたいことも頭の中で喋って下されば私が喋りますので口バクをお願いしますね」
「わかった、上手くやってみるよ」
ジミニーは街に向かって歩きだした。
(これは皆に教わった街そのものだよ人がいないなんて信じられない)
ジミニーは街の入り口で心の中で呟いた
「はい、確かにこれは街そのものを模して造られていますね」
入り口付近の建物のガラスに写る自分を見て
(うわ、人形みたいになっている・・)
ジミニーは今の自分自身の姿に驚いた
(これで本当に大丈夫なのかなあ)
「この街での人工的な物体にきわめて近い状態にコーディングを完了してると思います」
向こうから人影らしきものが近づいてきた
「この街で認識されていない物が近づいてきたが、どこのエリアからのゲストですか」
街の警備員らしき人物?が聞いてきた
「航行の途中で海に投げ出されこの先にたどり着いた、この街のネットワークに突然入り込んですまない」
「この街のネットワークに外部のものを接続させるにはいかないので、このまま音声のみでの質問に答えてもらう。どのGuardian Serialnumberのネットワークから来たのですか」
おんは、しばらく考え込んだが正直に
「Guardian Serialnumber000000です」
警備員はしばらくじっとしていたが・・やがて
「Guardian Serialnumber000000は認識できません、当エリアのGuardian Serialnumber000001の回答があるまでしばらくお待ちいただけますか?」
「わかりました、その間に街を見学させていただいてよろしいですか」
「・・許可されました、私と同行することになりますが」
街の中に入ると人々(?)は休んでいるものは誰も居ず与えられた仕事をただ黙々とこなしていた。
次回は1月3日を予定しております。