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Land of the Rising Sun (5)

更新いたしました。


ついに上陸です。

  「とうとう、見えてきましたね」

ジミニーは沖に見えてきた陸地の山並みを見つめながら叫んだ。

「この小型の運搬船では少し心配だったがどうにかなったな」

加藤は少し船酔いして顔い青をして、やれやれといった心境だった。

「おんが、操船してるんだ心配無用だよ」

イチローがそう答えた。

「いや、積み荷のソラーパネルとバッテリーを島に降ろしてくれて軽くなってるから昨晩のあの揺れはたまらなかった・・」

加藤が昨晩の揺れを思い出しながら頭をかいた。

「目的地の漁港に接岸しますね」

おんが皆に確認してきた。

「あの辺りには神の矢は撃ち込まれていなかったはずだ、人も居るかもしれないよろしく頼む」

加藤は希望を込めておんに答えた。



日本列島に無数に撃ち込まれた神の矢だったが流石に軍事的意味のない山間部や島々には撃ち込まれてはいなかった。また日本のロボット達を他の地域の様にGuardianがコントロール出来ず利用出来なかった為、コロニーやプラントは建設出来ず、たまに大陸のコロニーから人間狩りが行われることが有るとの事だった。

紀伊半島と呼ばれるその半島の山間部は人の生存している可能性がもっとも高い場所の一つだった。



「誰も居ないね・・」

ジミニーが街の中を歩きながら残念そうに呟いた。

「無人になってかなり経っていそうだな・・」

ジロウも周りを見渡しながら答えた。

「今の所人らしき生体反応はありませんね」

おんも、無人の街である可能性が高いと判断していた」

「やはり神の矢を恐れて、山中に避難したのかな?」

加藤も生存者がいること前提に答える。

「神の矢は、今おんが発射出来ないようにしているんだろう?」

ジミニーの質問に、おんは。

「はい、軍事ネットワークに発射出来ない様に常に干渉し続けています」

「凄いな、しかし何時までも干渉し続けられないだろう?」

加藤が心配そうに尋ねた。

「大戦中の様にGuardianが直接衛星軌道上の神の矢に同化しない限りは大丈夫だよ」

イチローが説明した。

「Guardian一体を犠牲にしてまで神の矢を取り戻そうとするならば事前に分かりますよ」

さらにジロウが補足した。

「しかし、私達のエネルギーを供給している全ての試験用の発電システムを他のGuardianに同化されると我々のエネルギーの供給が絶たれてしまいます、最悪の場合を想定して地上にも供給元が欲しいです」

おんは、大戦の時の様にマザーがなりふり構わない行動に出ることを心配していた。



「やはり動かなくなったロボットばかりだよね・・」

街を歩きながらジミニーが何か閃いて、振り返っておんに尋ねた。

「このロボット達動かせないのかな?」


このジミニー閃きがさらに新たな展開を彼等にもたらす事となっていく・・。




ジミニー達の日本編での活躍どうかご期待下さい。

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