不自由な者達(6)
更新いたしました。
少し長めです・・
「これは、かなりやられているな・・」
イチローは、各作業ロボットを集合させながら被害状況を確かめていた。
「だいぶ被害が出てますね兄さん」
「ああ、古い街並みをそのまま生かした作りのコロニーだったからな・・、しかし材料はこの島で調達できるものがほとんどだから何とかなるよ、今の内にロボット達に指示を出しておいてジミニーが仮眠から目覚めたらまた出発しよう」
「おん、ジミニーから聞いた話では島に有ったもので脱出に利用できそうなのは、やはり座礁していた探査用の潜水艦だよな~」
イチローの問いかけにドローンタイプの無人運搬機に充電をしていたおんが答えた。
「はい、メインシャフトが折れていた様ですが・・脱出の為、無理矢理使用した可能性が高いです・・、海流に乗って漂うくらいの事は出来たのではないでしょうか、ただ彼らは見つからない様に行動しているはずですので捜索は難航しそうです・・」
「そうね、彼らは基本的に私達から追われている逃亡者だからね」
アイルも彼らが自らの意思で捜索を困難にさせているだろうことを推測していた。
「おん、充電はもう終わった?」
ジミニーが無人運搬機の奥から声を掛けてきた。
「はい8割ほどは、ジミニーでももう少し休んでいた方が・・」
「もう大丈夫だよ、多分海流に乗って大分先まで行ってると思う、あの島付近の海流の乗って到着しそうな全ての浅瀬のポイントと到着時間を予想してもらえないかな、近い場所から捜索していくけど・・多分皆は少しでも遠い所か、地の利が有る所に向かうと思うよ」
「解りましたシュミレートしていくつかの候補をあげておきます」
無人運搬機にアイルがひょこっと顔を突っ込みジミニーの目を見つめながら。
「ジミニー、私は一旦コロニーに帰るね・・この無人運搬機は貸してあげる、それと約束のあのコロニーでの人間の処分の件は当面は処分せずに一月ごとにまとめてこの島に復興用物資と共に送り込んであげるわ」
「え、なぜ?」
「私はどうしても彼らに会って話をしてみたいの、だから先に貸しを作っておきたいの・・駄目?」
「そんなに会いたいの?」
「当り前じゃない、会えるうちに会っとかないと後悔するわよ」
「わかった約束するよ」
「ありがとう、本当はマザーの承諾がいるけどオフライン中で南極は冬だし今は私の権限で実行出来る、そして必ずこの停戦条件で承諾してもらうわ、・・それに今週は今日、処分の予定が入ってるのよ・・。ジミニー、約束よ」
そう言うとアイルは再び翼を広げて黄金色に輝き大空へと羽ばたいって行った。
ジミニー達は皆の捜索しながら島を復興させコロニーより運ばれてくる人々の受け入れる準備に明け暮れていた。
そしてついに約束通り第1便の人々が到着した。
「やあ!久しぶりだなジミニー君」
その中に研究員ブロックのリーダー、ニコルの姿が有った。
「え、ニコルさん・・何故貴方が・・」
「ああ、処分されそうになった訳ではないんだよ、アイルというGuardianに向うにいる人間はジミニーだけだから手助けをして貰えないかと命令ではなくお願いをされたんだよ」
「アイルが・・、ありがとうございます」
「ああ、必要な物資が有れば無人運搬機にリストを入力しといてくれとそして落ち着いたら顔を出すそうだ・・、しかしこれで私の恋人も連れてくることが出来た、これで彼女も処分される心配もなく安心して生活ができる。しかしあんなにも人間みたいなGuardianがいるとは驚きだよ」
そして3か月がたち誰も人間が居なかった街並みに少しずつ活気が甦ってきた。
やがて第4便目となる無人運搬機から降り立つ人々をジミニー達が案内するその中に”アイ”の姿が有った・・。
次回のさらに新たなる展開にどうかご期待下さい。




