知的生命体の誕生(4)
知的生命体の誕生はここまでです、次話より、やっとこの物語の世界観が表現できると思いますので・・
ジミニーは、再びカプセルに乗っていた。
「おん、島には帰れそうかい」
おんに会ってから丸1日以上がたっていった。
何故ならおんが、感覚機関が無いため感覚機関を取り込むために研究所の中をあれやこれやと家探しし取り込み作業に勤しんでいたから、そして今は充電作業の完了したカプセルと一体となっている。
ま・・おかげで休息と簡単な食事をとる事ができた。
「ジミニー、残念ですが予測ポイントに島らしきものは確認できません」
「島に高いところがなかったのではないでしょうか?」
・・
「おん、島には特別高い所はなかったからなあ~」
「もう少し高いところから計測しないと特定できないのかもしれません」
「この近くに高い場所はあるかなあ」
「標高の高い場所は確認しております」
「どの位かかりそう?」
「このカプセルのスピードで約10時間のほどの距離です」
「わかった、まずそこに向かおう」
カプセルは一旦再び水中に潜り目標へと向かって行った。
「ジミニー、おきて・・着きましたよ」
「おん、ありがとう眠ってたみたいだね」
「今のところ危険なものはないようです」
そこは砂浜ではなくごつごつとした岩場のような所だった。
「おん、もう夜みたいだけど外に出ても大丈夫かい」
「ある程度の感覚機関の取り込みを完了しましたので大丈夫です」
「近くに人は居そうかい」
「今のところ、人らしき生体反応は有りません」
「少しでも高い所に登ってみようか」
「あそこに見える小高い丘が良いかもしれません」
二人は丘の上に登っり、その向うに見える人工的な街らしき明かりを見つけだしていた。
「おん、街のようだよ・・人影らしき者も動いているよ」
「ジミニー、あれは人などではありません生体反応も有りません」
しかしジミニーにはそれはどうしても人影にしか見えなかった。
次話「人のいない街」に入ります、よろしくお願いいたします。