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不自由な者達(5)

更新いたしました。


物語は新たなる展開へ・・

「あ、地震」

「ええ、地震だね・・震源地は・・イチローの島のコロニーの沖合みたいね」

アイルは即座に震源地を割り出した。

「え、あの島の・・」

驚くジミニー。

「ええ、せっかくの提案だったのに・・コロニーに被害が出ている可能性が高いわね」

アイルが残念そうに呟く。

「いけません、ジミニー」

おんが悲痛な叫びをあげた。

「え、震源地近くに、今までなかった小島が出現している・・でも沈んで行ってる・・」

衛星からのライブ映像を見ながらアイルが説明を加えた。

「おん、どうなんだ!」

青い顔をしながらジミニーがおんに尋ねた。

「はい、私にも確認されました・・」

「まさか・・あの小島がお前の育った場所か!」

アイルが質問すると同時にジロウとイチローも叫んだ。

「あの、小島に光子さん達が・・」

「僕の育った島なのかも・・、皆は・・」

いつもは冷静なジミニーが狼狽えながら答えた。

「確かめる、少し待ってて!」

そうアイルは叫ぶとコロニーの方を向いた。


コロニーからドローンタイプの無人運搬機がジミニー達の前に着陸してきた。

「ごめん、あのコロニーには捜索に使える機体はこれだけだった、直ちに向かうわよ」

ジミニー達も迷うことなく荷物を放り込みながら素早く搭乗した。

「おじいちゃん、おばあちゃん・・」

祈るようなジミニー達を乗せて無人運搬機は飛び立った。



夜間でもあるのにかかわらず、昼間に近い明るさを上空に飛ぶアイルによって生み出されていた。

そして発見された小島が有ったであろう場所を低空で僅かに浮かぶ漂流物を捜索しながら無人運搬機はホバーリングしていた。

「ここで、間違いないよ・・、見覚えのある道具や小屋の破片が浮かんでいる・・、皆は・・」

ジミニーは悲痛な表情で食い入る様に海面を見つめていた・・、おん、イチロー、ジロウもその能力を最大限に生かして夜通し索敵捜索を行っていった。


そしてやがて朝日が差してきてアイルが機内に戻ってくるとジミニーに話しかけた。

「これだけ私達Guardianが捜索して何も見つからないって事は、彼らは何らかの方法を使って脱出したと考えた方が良いみたいよ」

「本当に、でもどうやって?」

「ジミニー、彼らを普通の人間と考えてはいけない、我々を創った、・・良い意味での化け物達なのよ・・何もせずに簡単にあの地震に巻き込まれるとは考えられないわ」

「私もその様に思います、ジミニー・・何らかの脱出用の物を作成していたと考えるべきです」

おんもアイルの考えに同意した。

「一旦、イチローの島のコロニーに戻って、そこを拠点に広く捜索した方が賢明ね」



アイルは無人運搬機をイチローの島へと向かわせた。




次回のさらに新たなる展開にどうかご期待下さい。

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