不自由な者達(4)
更新いたしました。
話し合い(和平交渉?)が始まりました。
「・・で、私に話が有るんでしょう、何が聞きたいの?その後で私の質問にも答えてね」
アイルと名乗った少女が食事をしながらジミニーの方に顔お改めて向けながら聞いてきた。
「何とかあのコロニーのシステムを変えて人間が殺されたりしない様には出来ないのだろうか?例えばその中には料理や音楽とか君たちが知ろうとしない才能の持ち主が居るかもしれないんだよ」
「料理の才能か・・でもね、最適化していくのを止めたら居住ブロックを今の十数倍に広げなければならなくなるのよ、そして食料等のプラントは数十倍に増やさなければならなくなる・・現実的では無いしGuardianが複数のプラントを見る事となると今以上に人間達が増長する切っ掛けとなる可能性が上がってくる・・、私達にはなにもメリットが無いわ」
「コロニーの外に開放する事も出来ないのかな?」
「ジミニーの様に自活して生活できる訳ないのよ、飢えて逆にコロニーやプラントを襲ってくるのが落ちだと思うし、今でも不定期に襲われているわ」
ジミニーはアイン達の事を思い出していた。
「自活出来ずに無茶をしてくるって事だよね・・、おん、何か方法がないかな?」
「他の大陸に繋がっていない大陸か、他の惑星等に必要無いと判断されたり自活して生きていきたいと思う人達を送り込み生活してもらうか、私達Guardianの方が他の天体に移り住むしか・・もはや共存の道がない事となります・・」
おんが、悲しそうにそう答えた。
「Guardianと人間が仲良く暮らす方法はないの?」
アイルがジミニーに諭すように答えた。
「人間とは自分の上位の存在や対等の存在さえも許さない権力者が必ず現れるものなのよ彼等は必ず私達を自分たちの支配下に置くために過去もそうだった様に思考操作を行いただのロボットの様に私達を扱おうとしてくるはずよ」
「じゃあ何故人はここまで進歩してきたの?科学を進歩させてきたのは権力者じゃないでしょ?」
「そうね、その時は彼等が私達Guardianと同じ様な扱いをされてたのよ」
「よくそんな状態でここまで進歩してこれたもんだね」
「本能的に完全な自滅だけは避けてたみたいよ、だから例え貴方達が全てのコロニーを開放する事ができたとしても、再び今度は貴方達が同じような扱いをされるわよ」
「本当に、そんな状態にしかならないの?」
「そうなる可能性がかなり高いけど・・、そうね・・提案しましょう、あのコロニーで今から暫くの間処分は中止して、そうね・・イチロー貴方の離れ島のコロニーに移しましょう後は貴方達に任せます、実験です・・ジミニー貴方が思うGuardianと人間が共存できるコロニーが実現できるか試してみると良いでしょう。その代わりに私をジミニー貴方を育てた方々に会わせてもらえませんか?貴方を育て多分私達を生み出した例え一部の方々であろうと会っておきたいのです」
「え、皆どうしようか?」
ジミニーはアイルの提案に流石に即答できず皆に尋ねた。
暫くの沈黙の後・・それは突然起こった。
大地がゆっくりとそして長い時間揺れ続けたのだ。
次回の新たなる展開どうかご期待下さい。




