全てを欲する者(8)
更新いたしました。
コロニーでの3日目です。
「ここが研究員ブロックか」
警備アンドロイドに研究施設の建物の前に連れられたジミニーはキョロキョロとあたりを見まわしていると
ゲートが開き一人の白い服の青年が声を掛けた。
「・・君か、特例の見学者は」
「初めましてジミニーと言います」
「ああ、初めましてニコルと呼んでくれ」
警備アンドロイドは「お帰りの際はお呼びください」と話すと建物脇の充電ボックスに入っていった。
「凄いな君は研究所内全てフリーパスみたいだな」
「え、なぜです?」
「警備アンドロイドが付いてこないからだよ、普通は入れるエリアの前で見張ってるはずだからね、この施設内は君の生態認証で自由に動いて良いって事だよ」
「皆さんは自由に動けないのですか?」
「私は施設内自由に動けるけどほとんどの研究員は各階エリアだけなんだよ、君は適性が多数有るとの事なので、その全てを今回1日ずつ回るという通達が有ったので私が迎えに来たんだよ。これから各研究エリアリーダーのミーティングが行われるのでまずそこに案内するから・・しかし皆、君を見てあまりに若くて驚くだろうな・・」
二人はエレベーターで最上階のミーティングルームに向かった。
(この様な自由な見学で宜しかったのですか?)
(ああ、問題ない。私はジミニーがどの様な適性が有るか純粋に興味が有るんだよ)
(Guardian Serialnumber000000は大丈夫でしょうか?)
(放っておけ、ジミニーが危険にならない限り動く事は無い逆にコロニー内のセキュリティの甘い部分を教えてくれるよ)
(はい、その検証作業は続けております)
(この娘、アイの検証は終わっているか?)
(はい、カメラや音声、赤外線センサー等の過去のデータを検索した結果、やはり通称IZIMEと呼ばれる群衆心理が発生したようです、最終的には一番信頼していたルームメイトの裏切りがこの娘に最終手段を選ばせたと推測されます)
(人間の嫉妬や妬み、相変わらず発生しているのだな・・)
(全員、今回は初回でしたので処分はせずセオリー通り、関係者全てを他のコロニーに散り散りに送り出そうと思います)
(任せるよ、この娘がもし目を覚ます事が有れば喜ぶだろう・・)
「ねえ君、初日は是非とも我が研究室に」
「私達の研究に興味を持ってくれないか?」
ミーティング中のジミニーからの質問や、各リーダー達からの現状での問題点へのジミニーの回答に皆色めき立った。
「きみは、何故その回答を答えることが出来るのか?これが実証されれば私達はプラント所属の研究員にもなれるんだ」
前大戦で失われた会社や個人によって秘匿されていたGuardianの知識にも無いピース、特にGuardian作成の為のプラント又はそのプラントを建設する為の素材にもなり得る科学的な物、実用新案的な物、様々な失われたピースが有り、それらを復活させる事それがGuardian達の急務の課題だった。そう新たな素材で新たなGuardianを生み出すことはもう出来なくなっていたのだ。
ジミニーにとっておじいちゃん達やおばあちゃん達に教わっていただけの事がここでは既に『ロストテクノロジー』になってしまっていた・・。
ついにタイトルの『ロストテクノロジー』を使う所まで話が進んできました・・。
ジミニーのコロニーでの活躍どうかご期待下さい。




