知的生命体の誕生(3)
週一の更新すみません、見捨てないでくださいね。
ジミニーは、再び目を覚ましひとり呟いた。
「先ほどからずっと潜っているようだよな・・」
何時までもこのまま潜り続けているのではないかと不安になっているとカプセルは潜るのを止め前へと進みだした。
「ついたのかな」
カプセルは今度はゆっくりと浮上し始めた、前方のスクリーンが開き文字と音声が流れた。
「オールクリアこれよりカプセルを開きます」
ゆっくりとカプセルは開きジミニーは、十数時間ぶりだろうか外の空気に触れた。
「うす暗いなあ~ここは一体・・」
ジミニーの声に呼応するように急に明るくなり何かの研究室のような室内がハッキリとわかってくるそしてその奥の台座の上に丸い物体が置かれていた、それは正に光子婆ちゃんに教えてもらった大きな鏡餅それが一段で飾られていた。
餅らしきものに近づき、
「これが友達?」
その言葉に反応するようにゆっくりと液状化しジミニーの方に向かってきた。ジミニーは反射的にその進路から身を躱したが、それでもその餅は進み続けカプセルに吸い込まれるように入っていきそして淡い緑色の光が薄っすらと輝いたと同時に、「オンー、オーン」と鳴り響いた。
光が収まるといきなりカプセルの声だが優しい口調で、
「ジミニー」「ジミニー」
と喋った。
「?なんで僕の名を・・」
その直後いつものカプセルの音声で、
「活動再開を確認、これより育成フィルターモードに入ります」
「活動再開を確認、これより育成フィルターモードに入ります」
と音声が流れた、そして再び優しい口調で、
「初めまして、あなたを私の育成マスターとして認識できました、これよりどうかよろしくお願いいたします」
「私はGuardian Serialnumber000000、どうか私に名前を付けて下さい」
ジミニーは驚きと同時に言葉にしたのは、
「君が僕の最初の友達になってくれるの」
「はい、育成マスターがそう仰るのならば、・・名前を付けて下さい」
「なぜ僕の名前がジミニーだと知ってたの?」
「ジミニー様と仰るのですか記憶いたしました、・・名前を付けて下さい」
「え、今、自分で言ったじゃないか」
「いえ、先程認識いたしましたそれ以前の記憶の一部及び機能には育成フィルターがかけられております、・・名前を付けて下さい」
「え、覚えてないの?」
「はい申し訳ありません、・・名前を付けて下さい」
「名前か・・、覚えてないかもしれないけど一番最初にオンー、オーン、言ってたから・・」
「おん、でどうかな~」
「おん、素敵な名前ありがとうございます。これでジミニー様の育成マスター登録完了致しました」
「おん、友達なんだから様はいらないよジミニーと呼んでくれよ」
「わかりました・・、ジミニーこれからよろしくね」
おんは友達らしく少しくだけた感じで返事をしてきた。
ジミニーは笑顔で
「もちろん、よろしくな」
鏡餅なんて名前にしなくて本当に良かったと思った。
年内は今のペースになると思います。




