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全てを欲する者(4)

更新いたしました。


海です・・。

 コロニーへの道中、無人運搬車は長い陸路の果て海岸線へと出てきた。

「海が見たいな~、半分以上はコロニーに近づいたし久しぶりに焼き魚が食べたいな~」

ジミニーは海の幸をを久しぶりに味わってみたくなっていた。

「もう少し走れば砂浜があります、休憩いたしましょうか?」

「本当に、おん、ありがとう♪」

「今も偵察はされてる様ですがそれ以外は目的地のコロニーを含めて目立った動きはありません、夜の充電以外ずっと走り続けていましたから少しなら大丈夫です」

イチローとジロウも微笑みながら頷いた。



海に着くなり、ジミニーは海へと駆け出しその辺に落ちていた物を適当に見繕って漁をすべく海に飛び込んでいった。

「張り切って行ったな~」

「兄さん、水を得た魚の様ですね」

「魚を捌いて焼けるよう道具を探したり火の準備をしておこう」

「キャンプの様にですね、随分久しぶりですね」

イチローとジロウがジミニーの為に準備をしているとアイが無人運搬車から降りて話しかけてきた。

「何が始まるんですか?」

「ああ、ジミニーが漁に向かったから調理の用意をしているんだよ」

「ここで調理して食べるのですか・・、大丈夫なのですか?」

「最近、海洋汚染はかなり収まっているし、僕たちがスクリーニングするから大丈夫だよ」

「採れたては美味しいらしいから、君も食べてみたら良いよ」

「え、私が・・、生き物をですか?」

「あ、加工食ばかりで初めてなんだね、良く焼けば衛生的にも問題ないよ一度チャレンジしてみたら良いと思うよ」

その時、沖からジミニーが大声で。

「採れたよ、誰か少し持って帰るの手伝ってよ」

どうやら大漁の様だった。



焚火に焼かれる魚を見つめながらアイがジミニーに聞いてきた。

「生き物を採ってきて食べるのに抵抗はないのですか?」

「え、小ちゃい時から食べてたから特に感じなかったな~」

「自分だって生き物なんですよ」

「そうだよね、じいちゃんやおばあちゃんには食事の前には動物や植物全ての生き物に感謝してから食べなさいって、よく言われていたな~」

ジロウが優しく。

「生命が生命を食べる、その食物連鎖もまた生きる事そして進歩や進化に繋がるのだよ怖がってはいけないよ。後、骨が刺さらないように注意しながら食べるんだよ」

アイは黙って考え込んでいるようだった。

ジミニーは早速焼けた魚を頬張っていた。

「久しぶりの魚美味しい、皆も食べれたら良いのにな~」

横から、充電が終わったおんが。

「今は私達には無理ですが、味覚を知るGuardianも生まれてくるかもしれませんね」



アイは意を決した表情で焼き魚を手に取りそして・・

「美味しい」

驚きの声を上げていた。




5人での旅、どうか活躍を期待下さい。

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