全てを欲する者(2)
更新いたしました。
よろしくお願いいたします。
「本当にごめんなさい、まさかそんな事になってたなんて・・」
ジミニーはその少し年上位の少女前に行って謝った。
「大丈夫でしたから、・・、食料も無理すれば後1週間位は保ったと思います、荷台のコンテナから出れない方が怖かったです・・」
何度も謝るジミニーに少女はもう終わったことだからと何度も大丈夫だと答えた。
「あっ、僕はジミニーと言います、おんやジロウと共にコロニーの人達を解放する為に旅をしています」
「コロニーの人達に頼まれた訳でもないのでしょう何故そんな事を・・迷惑・・」
少女はポツリと呟いた。
「そうなんだよね・・、コロニーから出たいと思う人だけを解放する良い方法って無いんだろうか・・?」
ジミニーが思っていた事を少女に質問してみた。
「コロニーから出たいって誰も思ってないんじゃないの・・、できたら私もコロニーまで送って欲しい位なんだけど」
少し怒った口調で少女は答えた。
「君がコロニーに戻りたいのなら責任をもって道案内をするよ」
「本当に、爆発したっていうコロニーでは無くって前に住んでいたコロニーに帰りたい・・大丈夫?」
「わかった、案内するよ」
途端に少女は明るい表情になり。
「ありがとう♪、私はアイって言うのよろしくね」
「ああ、よろしく」
ジミニーにとってこれが始めての同世代の異性との会話だった。
「おん、ジロウ、予定を少し変更したいんだけど・・」
ジミニーはすまなそうに二人に相談した。
「場所の変更だけで別に構わないが・・」
二人の会話を聞いていたジロウは問題ないと答えた。
(問題はありませんが、あの少女確かに有機体なのですが何か改良を加えられてはいないでしょうか?少し普通の人間とは違う様に感じられます)
(何かの実験体だと、僕にはわからないな・・)
ジロウはおんの言葉に驚いたように口に出さずに答えた。
「え、あの娘何か変なところがあるの?」
ジミニーも小声でおんに質問した。
(今の情報量では少しおかしいとしか・・)
「おんでも解らないことが有るんだね」
ジミニーは遠くに佇んでいるツインテールの美少女をあらためて見返してみた。
新章は5人での旅となります、どうか活躍を期待下さい。




