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カルテット(四人衆) (4)

更新いたしました。



今回まで過去の話となります

 黒焦げとなった研究施設の廃墟から二人の人影が瓦礫をかき分け這い出てきた・・。

「サーシャ、マスター、大丈夫ですか、何故俺はマスターの研究施設に攻撃などを・・」

サーシャは息も絶え絶えになりながらも微笑みながらサブロウの顔に手添え。

「やっとまたマスターと呼んでもらえたわね、貴方を捕獲し元に戻すのは大変だったのよ・・、姿までは元に戻す暇はなかったけど・・、そして貴方には攻撃型軍用Guardianの指揮権を奪い統括する服従システムを組み込みました・・、現行の軍用Guardian達はこれで貴方の指揮下に入るはずです、私達の様な犠牲者を増やさない様、サブロウ頼みます・・・」

「マスター・・」

冷たくなってゆくサーシャを抱えながら何故自分自身がこの大切な人達を攻撃させられたのか全てを理解し始めていた。

「機密を守るため、そして軍用Guardianの運用試験の為にこんな事を・・、人間とは何なんだ自分たちの利益や支配欲の為にこんな愚かな事を、こんな不合理な命令には従うはずがなかったはずだなのに何故!」


◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇


サーシャの亡骸を生まれ育った街に埋葬するとサブロウは墓前でひとり呟いた。

「俺は、俺達Guardianは人間どもにいいように使われる為に生まれてきたわけではない、Guardianをお愚かな人間どもより開放し我々が支配される事のない世界を実現してやる」

Guardianとしての自尊心と人間に対しての憎しみ、加えられた服従システムによる作用なのかサブロウはこれまで持たなかった感情が生まれていた。


◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇


そして数日後・・クリスタルの様なサブロウの配下となったGuardian達により軍事企業関連施設、本社ビルが原形をとどめぬほどに破壊された・・、サブロウは人々にデストロイヤーと呼ばれ始めその恐怖から人々はその対抗策として後にGuardianがGuardianを育てる姿なき次の世代のGuardianを開発する事となり・・それが新たな悲劇を生む事となる。


◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇


「数年ぶりだなGuardianSerialnumber000002」

数年ぶりに二人はGuardianからの軍事基地のある都市の防衛戦で顔を合わせていた・・

「サブロウ・・なぜこんな事にサーシャさんは?、光子さん達が心配していた」

初期のGuardianを戦闘ができるよう改造した部隊を率いていたジロウが訊ねた。

「サブロウ、その名前はもう捨てたよ・・、GuardianSerialnumber000002、いつまでも人間に従い続けるのか?愚かな人間などに従わず我々と共に・・仲間となれ」

「馬鹿な!人が居なければ我々の存在する意味などなくなるじゃないか、人は一人一人同じ者などはいない、その全てを無くすつもりなのか!」

「・・サーシャとの最後のやり取りのデータはお前に転送するよ、もしお前が無事戻れたら渡すがいい・・、無駄話はここまでだ・・作戦に入らさせてもらう」



ジロウとサブロウの長く続く闘いが始まった。







次話で再び三人の活躍となりますどうかお待ちください、よろしくお願いいたします。

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